福山通運の株価は、しばらくは安値圏での推移で下値を警戒していく展開が続いていきそうです。
そんな中2018年9月21日には人手不足を原因として、日曜日の集荷・配達を今後中止していくことを発表しました。
決算や株価にどのような影響を与えるのか注目です。
ここでは福山通運の株価の値動き、日曜日の集荷・配達中止についてみていきたいと思います。
福山通運株価上昇・下落の可能性
福山通運の9月21日の株価は、前日比+5円(+0.1%)の4,845円で取引を終了しており、日曜日の集荷・配達中止の影響は特にみられていません。
2018年の福山通運の株価は、6月までは上昇トレンドを形成し、6月14日には年初来高値となる6,100円を付けました。
しかしながらその後は下落に転じ、9月10日には4,535円の安値を付けた後、反発を試している段階となっています。
テクニカルには10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)の3本の移動平均線が下向きとなっており、短期戦と長期戦がデッドクロスを完成していることから、今後も下落が続きそうなチャートとなっています。
一旦は200日移動平均線(オレンジ色)を下抜けして回復はしてきていますが、25日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)として機能しているため、上昇に向かうには時間がかかりそうです。
また25日移動平均線が位置する5,000円近辺は心理的にも重要な節目となります。
現在は再び200日移動平均線を割り込んで10日移動平均線がサポートとなっており、維持できるかがポイントとなります。
そこを下抜けするようだと、9月10日安値4,535円を目指す展開となるでしょう。
まずはしっかりと下値を形成して切り上げを完成するまでは、買いトレードは見合わせたほうが良いと思います。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
福山通運2018年10月から日曜日の集荷・配達中止
福山通運は9月21日にニュースリリースを行い、新規顧客は2018年10月から、既存の顧客は2019年1月から日曜日の集荷・配達を中止することを発表しました。
運送業界は深刻な人手不足に悩まされていますが、福山通運の日曜日配達の売上高は全体の1%ほどであり、平日と比較すると効率が悪いことから中止を決定しています。
なお、引越やチャーター便など事前に計画が立てられるサービスは今後も日曜日の対応を継続していく方針で、人材の確保を行っていきます。
以下は福山通運のニュースリリースです。
引用:福山通運ホームページ
福山通運2019年3月期決算見通しへの影響
福山通運の2019年3月期決算見通しは、売上高が前期比+3.2%の2,765億円、経常利益が前期比+13.5%の183億円、当期純利益が前期比+14.4%の122億円と、増収増益を見込んでいます。
日曜日の配送の売り上げは約1%とのことで、業績に与える影響はほぼなさそうです。
福山通運はトラック陸運業界で5番目の売上高を誇ります。
まとめ
福山通運の株価は安値圏からの反発を試していますが、チャート的には弱く、下落を警戒する展開が続きそうです。
しっかりと下値を形成するまでは、買いトレードは見送った方が良いでしょう。
2018年10月から日曜日の集荷・配送中止を発表しましたが、業績への影響はなさそうです。
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