株式投資で購入する銘柄を決めた際には、自分の資金が最低購入価格を満たしているか確認する必要が、株価だけをみていてもそれはわかりません。
株の銘柄にはそれぞれ単位株数という最小の取引単位が決まっているのです。
ここでは単位株数と最低購入金額についてみていきましょう。
⇒【株価について解説】
目次
単位株数(単元株、売買単位)とは?株式売買の最低取引谷で現在は100株と1,000株の2種類。
単位株数とは、銘柄ごとに設定されている売買の最小取引単位で、以前は1株、100株、1,000株など企業が独自に設定することができましたが、現在は100株と1,000株の2種類となっています。
単元株や売買単位ともいいます。
実際に株式売買を行う際にはこの単位株数の倍数でしか売買を行うことができません。
例えば単位株数が100株であれば、110株や250株といった株数では取引ができず、100株、200株、300株・・・といった倍数での売買となります。
株式売買をする際には是非忘れずに確認するようにしましょう。
⇒【株式の注文の流れを解説】
最低購入金額とは?単位株数と売買手数料から計算可能。
銘柄の単位株数と株価がわかれば、最低購入金額を算出することができます。
最低購入金額は、単位株数に株価を掛けて、売買手数料を加えたものです。
最低購入金額 = 単位株数 X 株価 + 売買手数料
自分の資金量次第では、最低購入金額に満たずに購入できないことがありますので、よく確認するようにしましょう。
例えば7974 任天堂の株価は45,770円(2018年5月14日9:37時点)で、単位株数は100株ですので、457万7千円に売買手数料を加えたものが最低購入金額となっており、資金量が多くないと売買することはできません。
任天堂の最低購入金額 = 100株 X 45,770円 = 457万7千円 + 売買手数料
⇒【売買手数料について解説】
単位株数(単元株、売買単位)を100株に統一へ。移行期限は2018年10月1日。
従来、単位株数は8種類あり、その種類の多さから投資家にとっては手間となっていましたが、全国証券取引所は投資家の利便性向上のために2007年11月から単位株数を100株に統一する取り組みを開始しています。
100株への統一の移行期限は2018年10月1日とし、既に2015年12月時点では単位株数は100株と1,000株の2種類となっており。銘柄数(比率)はそれぞれ2,612銘柄(72.6%)と986銘柄(27.4%)となっています。
今後移行期限までに986銘柄を100株へ移行していきます。
まとめ
現在の単位株数は100株と1,000株でだいぶわかりやすくなっておりますが、以前は8種類もあったのは驚きで、最低購入金額の把握も少しややこしかったと思います。
現在は100株への移行期間中ですが、全ての銘柄が100株に統一されれば、投資家としてはわかりやすくなります。
このような小さなことではありますが、投資家の利便性を向上する活動はありがたいですね。
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