証券会社間の株券の移管方法について初心者に解説。その手続き方法や手数料は発生するのか?

複数の証券会社を利用して株式投資を行っている人も多いとは思いますが、保有している銘柄を一つの証券会社にまとめたいと思ったことはないでしょうか?

ここでは株券の移管方法についてみていきたいと思います。

⇒【株式について解説

株券の移管とは? 

株券の移管とは、保有している株券を別の証券会社に移管することをいいます。

移管先の証券会社では手数料が発生しないケースが一般的ですが、移管元では発生するケースが多いですので、売買手数料を下げるのが目的で移管するのであれば、移管手数料も考慮してメリットがあるのか検討する必要があります。

⇒【証券会社の口座開設について解説

⇒【売買手数料について解説

株券を移管するメリットとは?売買手数料が安くなる、確定申告が不要になる、口座管理が楽になる。 

株券の移管をするメリットをみていきましょう。

① 売買手数料の安い証券会社へ移管
一番多いのが売買手数料の安い証券会社に移管するケースだと思います。特に大手の総合証券会社とネット証券会社では売買手数料が大きく異なりますので、移管手数料を考えてもメリットが出るケースが多いです。

② 確定申告をしなくてよくなるケースがある
複数の証券会社口座で株式投資を行い、年間で利益と損失の口座がある場合には、源泉徴収ありの特定口座であっても、確定申告することで税金の還付が受けられます。証券会社は他の証券会社での取引データはなく、自分の口座での取引のみを対象として税金の計算と源泉徴収を行うためです。このようなケースでは、口座を一つにまとめることで、確定申告の手間が省けます。

③ 複数の証券会社の管理をする手間がなくなる
株式投資を始める頃には、いろいろな証券会社を試す目的で複数の証券会社に口座を開設し、株式取引を行った人も多いと思います。使っていくうちにお気に入りの証券会社が見つかったのであれば、証券会社をまとめることで、複数の口座を管理する手間がなくなります。

⇒【売買手数料について解説

⇒【株式投資の税金について解説

株券を移管するデメリットとは?移管手数料が発生、手続きに時間を要する。 

株券の移管をするデメリットをみていきましょう。

① 株券移管の手数料が発生する場合がある
株券の移管元では手数料が発生する場合がありますので、移管する前に手数料を確認する必要があります。移管する目的を考えた上で、移管手数料を支払う意味があるのか、考えてみましょう。

② 手続きが必要で、時間を要する
株券の移管には移管元に書類を提出する必要があり、だいたい1週間~2週間程度の時間を要します。移管手続きの期間中は、決済の売買ができなくなりますので、注意してください。

⇒【株券の保管について解説

⇒【証券会社が倒産した場合の補償制度を解説

まとめ 

株券の移管について理解していただけましたでしょうか?

私の経験では、従業員持株会が大手総合証券会社の口座指定であったため、売買手数料を下げる目的でネット証券会社に移管した経験があります。

売買手数料は証券会社によって大きく異なりますので、一度移管を検討してみると良いと思います。

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⇒【初心者に伝えたい株式投資の心構えとは

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