各証券取引所では、1日のうちに株価が極端に上下しないように、前日の株価に応じて1日の株価の上限値と下限値を設定しています。
ストップ高、ストップ安の価格は、基準が設けられていますので、それぞれの意味とともにみていきましょう。
目次
ストップ高・ストップ安について解説。どういう時に発生するの?
ストップ高とは、株価が値幅制限の上限まで上昇することです。
一方ストップ安とは、株価が値幅制限の下限まで下落することです。
ストップ高・ストップ安は、決算の上方修正や会社の不正など、影響の大きいニュースが発表されたときに発生することが多いです。
大型株よりは、時価総額や出来高が少ない小型株や新興市場株にて発生するケースが多いです。
ストップ高・ストップ安の値幅制限の詳細とは?
ストップ高・ストップ安の値幅制限は、前日の終値を基準として設定されています。
株価別の値幅制限は以下の通りです。
⇒【板の読み方を解説】
3営業日連続でストップ高・ストップ安が継続した場合の値幅制限拡大の詳細とは?
3営業日連続でストップ高あるいはストップ安が継続され、以下のいずれかを満たすと臨時的に値幅制限が変更されます。
・3営業日連続でストップ高あるいはストップ安となり、かつストップ配分も行われず売買高が0株。
・売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高あるいはストップ安で売買が成立し、かつストップ高あるいはストップ安に買呼値あるいは売呼値の残数がある。
これらに該当する場合、翌営業日から値幅制限が拡大されます。
値幅制限の拡大措置が取られる場合には、日本取引所グループホームページの臨時マーケットニュースで通知されます。
⇒【株式市場の詳細を解説】
FX(外国証拠金取引)や仮想通貨取引には値幅制限はあるの?
FX(外国証拠金取引)や仮想通貨取引には値幅制限は設けられていません。
したがって夜中に一時的な急激な価格変動によって損切りにひっかかってしまい、翌朝には価格は戻しているというケースもあります。
これをだましといいます。
また、レバレッジ取引を行っていれば強制ロスカットとなり、場合によっては追証が発生するケースもあります。
値幅制限がないFXや仮想通貨取引は株と違って、このようなリスクがあることも認識しておきましょう。
まとめ
値幅制限は急激な株価変動によって、投資家が損害を被らないように設けられたものです。
FXや仮想通貨取引にはない制度で、株式投資はより投資家保護の仕組みが整っているといえます。
値幅制限については全て覚える必要はありませんので、必要になったら参照するようにしてください。
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