2018年最大のIPO(新規公開株式)となる「ソフトバンク」が12月19日(水)に東証一部に上場することが決定し、注目を集めています。仮条件は1,500円で、100株単位での取引であるため最低投資価格は15万円となります。
ただ最近は株式相場全体が軟調であること、また「ソフトバンク」は大規模な通信障害を起こした影響から、初値は公募割れの可能性もあり、ひとまずは様子見した方が良いと考えています。
ここでは「ソフトバンク」IPOは買いかについてみていきたいと思います。
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目次
「ソフトバンク」IPOはおすすめか?
IPOの初値は公募価格を大きく上回ることが多いことから、投資家に人気となっていますが、今回の「ソフトバンク」のIPOは売出株数も多いことから、上場直後に大きな買いが入らない可能性があることには注意が必要です。
通常のIPOではIPOで購入することができなかった投資家が上場直後に株を買う動きがみられますが、「ソフトバンク」ほどの大規模なIPOとなると、買いよりも売りの方が多くなる可能性もあります。
一時的には公募価格を上回ることはあっても、その後売り込まれる展開も想定しておいた方がよさそうです。
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「ソフトバンク」IPOの売出株数、時価総額
「ソフトバンク」の発行済株式は4,787,145,170株で、約33.5%の1,603,693,700株が売り出され、1,500円で計算した場合の時価総額は7.1兆円、資金調達金額は2.4兆円となります。
「ソフトバンク」のIPOは新規株式発行による資金調達ではなく、親会社である「ソフトバンクグループ」が保有する株式を売りに出す形となります。
「ソフトバンクグループ」は今回のIPOで手にした資金を有利子負債の圧縮に使ったり、新規の投資に回すと見られています。
「ソフトバンク」決算見通し・配当利回り
「ソフトバンク」の2019年3月決算見通しは、連結最終利益が前期比+5.0%の4,200億円が見込まれています。積極的に株主還元を行う予定で配当性向は85%を目指すことを公言しています。
2019年3月期末の配当は株式の保有期間が3ヶ月程度のため、1株あたり37.5円の配当を予定していますが、株価1,500円に対して2.5%と非常に魅力的な水準です。通期で考えれば5.0%とという高い水準ですので、株価が下がった局面では配当狙いの買いが入る可能性はありそうです。
「ソフトバンク」株、セカンダリー投資はおすすめ?
「ソフトバンク」のIPOは現時点で締め切っているため、株式の売買を行うのであれば上場日である12月19日まで待つ必要があります。
IPO株の特徴としては初値で高値を付けた後、利食い売りから一旦下落して、その後時間をかけて再度上昇していくことがありますので、下がるタイミングを待って買うのも良いでしょう。これをセカンダリー投資と言います。
「ソフトバンク」は大型のIPOであり、公募割れの可能性も指摘されているので、IPOで購入するよりも有利な価格で購入できるかもしれません。
まとめ
2018年最大のIPOである「ソフトバンク」が12月19日に東証一部に上場します。仮条件は1,500円で決定しましたが、株式市場が軟調であり、直近に大規模な通信障害があったことから、公募割れの可能性も指摘されています。
ただ配当利回りが高いことから、安値では配当目的の買いがみられると思われ、安値で拾いたいと考えている投資家は多いことでしょう。初値がいくらになるのか、その後どのような値動きを見せるのか注目です。
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