ホシザキは提出期限の延長承認を受けた2018年12月14日までに第三四半期決算報告書の提出できないことを発表し、株価はストップ安となりました。
ホシザキは今後上場する東京証券取引所及び名古屋証券取引所の基準に基づき、監理銘柄に指定される見込みで、12月27日までに決算報告書を提出できなかった場合は上場廃止となります。
ここではホシザキの株価、上場廃止の可能性についてみていきたいと思います。
⇒【中村雅俊が詐欺グループセナーと関与?】
⇒【サンリオ下請法違反の株価への影響】
ホシザキ、決算提出遅延の経緯
ホシザキは10月30日に「当社子会社における不適切な取引行為判明による社内調査委員会設置に関するお知らせ」を公表し、連結子会社であるホシザキ東海株式会社において、不適切な取引が行われていた可能性が浮上しました。
ホシザキは事実関係の調査を行い、12月14日までに決算報告書を提出するべく対応していましたが、12月10日に新たな不適切行為を示唆する通報があり、追加での調査が必要となったことから期限通りの提出ができなくなりました。
決算提出期限・上場廃止のルール
四半期決算書の提出期限は各四半期終了後45日以内とされており、2018年度第三四半期決算は11月14日までの提出が必要となります。
しかしながら、やむをえない事情があった場合には金融庁(財務局)に申請・承認を受けることによって提出期限の延長を行うことが可能となっています。延長できる期限については、決まりはありませんが、実務上は最大1ヶ月とされています。
また延長期間の経過後8営業日以内に決算書を提出できない場合は、上場廃止となります。そのためホシザキが上場を維持するためには12月27日までの提出が必要です。
ホシザキ、上場廃止の可能性は?
ホシザキは12月14日のニュースリリースで「第73期第3四半期報告書の期限までの提出遅延及び当社株式の監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するお知らせ」を発表し、12月27日までに提出すべく対応していくことを公表しています。
スケジュール的にはかなりタイトではありますが、上場廃止は免れるべく対応する可能性は高いと思われます。
ホシザキ株価ストップ安
ホシザキの2018年12月14日の株価は、ストップ安水準の前日比▲1,500円(▲16.9%)、7,400円で取引を終了しました。
11月21日に付けた年初来安値8,050円を大幅に割り込んできており、週明け以降も大幅に下落する可能性があることから、注意が必要です。
予定通り決算報告書を提出することができても、不適切行為によって決算が大幅に下方修正される可能性もあり、しばらくは値動きの荒い展開が続きそうです。
まとめ
ホシザキは期限までに決算報告書を提出することができず、株価はストップ安となりました。12月27日までに提出することができなければ上場廃止となるため、今後の動向に注目が集まります。
ホシザキの株価は年初来安値を大幅に割り込んでおり、今後も下落が継続する可能性があり、注意が必要です。
<こんな記事も読まれています>
⇒【ライザップ赤字転落でストップ安】
⇒【「セナー」ビットコイン投資詐欺で逮捕】
⇒【中村雅俊が詐欺グループセナーと関与?】
⇒【日産ゴーン会長逮捕の株価への影響】
⇒【シノケン、週刊新潮不正報道の影響は?】
⇒【塩谷瞬が高利回り投資詐欺被害に】
⇒【川金HD検査データ改ざん、株価への影響は?】
⇒【株価が上がる銘柄の探し方】
⇒【株式投資がうまくいかない時は・・・】
⇒【株式投資に運は必要か】
この記事へのコメントはありません。