株式投資をやっていると1年間の利益ばかりに目が行きがちです。しかしながら1年間で増やしたお金も使って、2年目以降も同じように利益を出していくと、お金の増えるスピードは速くなっていきます。
これを「複利運用」といい、世界的に有名な投資家である「ウォーレン・バフェット」もこれによって大きな資産を築くことが可能となりました。
ここでは「複利運用」の重要性・威力についてみていきたいと思います。
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「単利」と「複利」の違い
「複利運用」の重要性を理解するためには、「単利」との違い知っておく必要があります。「単利」は毎年同じ元本に対して利益を上げていくのに対して、「複利」は最初の元本に毎年の利益を足していくことを言います。
100万円の運用資金に対して10%の利益を上げるとすると、「単利」の場合は毎年10万円の利益ですが、「複利運用」の場合には1年目は10万円の利益、2年目は元本110万円で11万円の利益となります。
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「複利運用」の重要性・威力
「複利運用」は期間が長期間であればあるほど、その威力を発揮します。ここでは元本100万円に対して、5%・10%・15%の利回りで30年間「複利運用」した場合の結果を見てみましょう。
30年目には5%の「複利運用」で432万円、10%で1,745万円、15%で6,621万円となります。
もし30年間「単利」で10%で運用した場合は400万円ですので、5%の「複利運用」の方がパフォーマンスは高くなります。
「複利運用」で資産を大きく増やす
「複利運用」の威力は表の結果から理解して頂けたと思いますが、なかなか毎年15%の利益を安定的に上げていくことは簡単ではありませんし、高い利回りを目指すとリスクも高くなってしまいます。
そこで現実的なラインとしては、5%~10%を安定的に稼ぐようにして、調子が良い年は15%を狙うという形が良いでしょう。
このような運用であれば100万円からスタートして、30年後には平均10%の「複利運用」で1,745万円を目指すことは不可能ではありません。
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「複利運用」の効果を最大限に発揮
毎年一定の金額を元本に足していくことができれば、「複利運用」の効果を最大限に発揮することができます。
サラリーマンの方であればボーナスなどから元本を増やしていくと、30年後には大きな違いとなっていくことでしょう。
一方で元本も足さずに、毎年稼いだ金額を使ってしまえば、「単利運用」になってしまい、資産を大きく増やすことはできません。
「複利運用」のリスク
安定的に利益を出すことができれば、「複利運用」は大きな効果を発揮しますが、もちろんリスクもあります。
それは元本の金額が増えているため、利回りがマイナスになって損失を出してしまうと、損失金額も大きくなってしまうことです。
「複利運用」のリスクを最小限にするためには、過剰なリスクを取って大きなリターンを狙わずに、少ない利回りでも安定的にリターンを出していくことが重要となります。
まとめ
「複利運用」の重要性や威力について解説してきましたが、期間が長ければ長いほど「単利」との差は大きくなります。
あの有名な「ウォーレン・バフェット」も「複利運用」で大きく資産を増やしていますので、是非この方法で安定的に資産を増やすことを狙っていくと良いでしょう。
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