競馬はJRA(日本中央競馬会)などの運営元が売上の25%を持っていくため、馬券を買うと期待値はマイナスとなってしまいますが、株式投資にはそのような運営元がいないため、競馬よりも儲かる可能性が高くなります。
株式投資の世界はゼロサムゲームと呼ばれており、金額ベースで儲かった人と同じ分だけ損した人がいることになります。
厳密にいえば、証券会社に支払う手数料分だけは期待値は下がってしまいますが、今はネット証券会社の台頭によって手数料はかなり安くなっているので、期待値を計算するには無視しても良いレベルとなっています。
ここでは株式投資と競馬のようなギャンブルを比較していきたいと思います。
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競馬の期待値はマイナス
競馬でも分析の才能が優れていたりして、安定的に利益を上げている人はいると思いますが、冒頭で紹介した通り運営元が25%の取り分を取っていくため、馬券を買った人は残りの75%を取り合っている形となります。
そのため期待値だけを計算していくと、馬券を買うたびに▲25%となり、1万円を買えば毎回2,500円損する計算で、やればやるほど損をしていきます。
競馬で利益を上げている人は、この▲25%の期待値のマイナスを補っていることになりますが、今後も継続して利益を上げていくのは簡単ではないですし、全ての人ができるというものではありません。
株の期待値は∓0だが、プラスにすることも可能
一方で株式投資は運営元がいないため、100%を投資家で取り合っている形のため、期待値は∓マイナス0%。
ここにチャートを使うテクニカル分析や決算情報を使うファンダメンタル分析などの手法を取り入れることで、他の投資かよりも有利にトレードできる可能性が高くなり、期待値はプラスに傾けていくことが可能となります。
売買手数料分はマイナスとはなってしまいますが、ネット証券会社大手のSBI証券の場合、100万円の売買を行った際の手数料は525円(税込、スタンダードプランの場合)で、取引金額のわずか0.05%程度と、期待値を計算するには無視してよいレベルと言えるでしょう。
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株式投資は税金が優遇されている
株式投資と競馬では利益に対する税金も異なってきます。
個人が株式投資を行った場合には、利益に対して20.315%の税金がかかってきます。
株式投資の税金は分離課税と呼ばれ、サラリーマンなどの給与所得がいくらあっても一律同じ税率となっており、他の投資商品と比べても税金は優遇されています。
また株式投資に関わる本代やセミナー代、交通費などは経費として計上することができ、万が一損失が発生しても、確定申告を行うことで3年間損失を繰り越すことができます。
競馬の税金は累進課税で高い
一方で競馬の場合には、趣味でやっているパターンと生計を立てるレベルでやっているパターンで税金は異なってきます。
サラリーマンが趣味で行っている場合、年間の利益が50万円を超えたら一時所得として税金の支払いが必要となります。
たとえば100万円の利益があった場合には、50万円の特別控除を引いた金額の半分である25万円課税対象となり、給与所得と合算して税率が決まってきます。
また本業レベルで競馬を行っている場合には、競馬の利益は雑所得となり、経費を計上することはできますが、こちらも累進課税となってきます。
競馬で大きく利益を上げた場合の最高税率は所得税と住民税あわせて55%となりますので、税金は高いと言うことができるでしょう。
まとめ
株式投資と競馬を比較した場合、期待値の面でも税金の面でも株式投資の方が優れていると言えるでしょう。
競馬も趣味レベルとしてやることは良いとは思いますが、資産運用として行っていくのであれば株式投資をお勧めします。
株式投資は勉強することによって知識の幅が広がり、仕事に活かしたりできるというメリットもあります。
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