丸井、つみたてNISA対象の投資信託を販売開始へ。販売開始時期などの詳細や証券事業参入の狙いとは?株価や業績への影響とは?日本初クレジットカード(エポス)での決済可能に。

丸井グループは2018年夏頃からつみたてNISAの対象となる投資信託の販売を行う、と2018年5月10に発表しました。

小売業を営む丸井が証券事業に参入する理由や株価、業績への影響、販売内容の詳細をみていきましょう。

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丸井、つみたてNISA対象の投資信託を販売へ。販売時期や決済方法などの詳細とは?フィンテックへの考え方とは? 

丸井グループは投資信託販売会社設立に向けて準備を進めており、2018年夏頃からの販売開始を狙います。

この新会社の特徴は、エポスカードでの決済を可能とし、日本ではじめてクレジットカードで購入できる投資信託を提供します。

丸井は、すべての人が豊かなライフスタイルを実現できる金融サービスを提供することが、事業のミッションであることと考えており、今回の新会社設立に踏み切りました。

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丸井、つみたてNISA対象の投資信託を販売へ。エポスカードで決済可能に。その理由や狙いとは? 

丸井グループが提供するエポスカードの会員数は、2018年3月末時点で約657万人となっています。

そのうち半数以上が20代、30代、約70%が女性となっています。

つみたてNISAの開始など、国全体が貯蓄から資産形成を推進する中で、将来に向けた投資に興味を持つ若年層の女性が増えており、エポスカードの会員層と一致していることが、丸井の投資信託販売開始へのきっかけとなりました。

丸井グループは営業利益の80%以上をクレジットカードを中心とした金融事業から稼いでおり、顧客の購買パターンや支払い履歴など蓄積したデータを最大限に活かすことが可能となります。

10年後には100万人の顧客に対して投資サービスを提供し、預かり資産残高1兆円以上を目指すとしています。

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丸井、つみたてNISA対象の投資信託を販売へ。業績や株価への影響とは?決算実績や見通しとは? 

丸井の2018年3月期決算は、売上高が前期比+13%の2兆1,894億円、当期純利益は前期比+12%の209億円と増収増益を達成しました。

フィンテックセグメントの営業利益は前期比+12%で、6期連続の増益となっています。

2019年3月期決算見通しでは、売上高が前期比+14%の2兆5,000億円、当期純利益は前期比+15%の240億円を見込みます。

フィンテックセグメントの営業利益は前期比+11%を見込んでおり、投資信託の販売での貢献が期待されます。

丸井の株価推移をみていきましょう。

以下は丸井の日足チャートです。

全体的には緩やかな上昇トレンドとなっており、投資信託発売の発表をした翌日5月11日には2,390円の高値を付けています。

5月28日の終値は2,247円と高値から調整していますが、5月18日安値2,183円を維持したまま、上昇にできるか注目です。

そこを下抜けると75日移動平均線(水色)が位置する2,130円近辺までの下落を覚悟する必要があります。

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まとめ 

一見まったく関係のない証券業への参入に思えますが、エポスカードで培った金融事業のノウハウや顧客基盤を最大限に活用する形で、丸井は投資信託の販売を開始します。

収益の柱であるフィンテックセグメントを強化するものとなるのか、注目です。

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