配当は株式投資を行う1つのメリットであり、配当目当てで株式投資を行っている人も多いのではないでしょうか?
銘柄によって配当を設定しているもの、していないものさまざまです。
ここでは配当についてみてきたいと思います。
目次
配当(金)とは?権利付き最終日に株式を保有すれば受け取れる。権利確定日、権利落ち日とは?
配当とは、企業が株主に対して純利益の一部を還元するもので、主な株主還元対策となります。
配当を受け取るには権利付き最終日(権利確定日の3日前)に株式を保有している必要があります。
権利確定日に株式を保有していれば配当を受け取れると思いがちですが、3営業日前の権利付き最終日に保有していなければ意味がありませんので、注意が必要です。
また株式の保有期間は関係ありませんので、極端な話、権利付き最終日に株式を購入し、権利確定日前に売却しても配当を受け取ることは可能です。
権利付き最終日の翌営業日を権利落ち日といいます。
権利確定日は決算月の最終日営業日となり、3月末決算であれば通常は3月31日(祝日であれば最終営業日)が権利確定日となります。
また最近は中間配当といって半期末にも配当する企業が増えており、その場合は半期末決算月の最終営業日が権利確定日となります。
⇒【配当に対する税金を解説】
配当利回りとは?銘柄を比較する際には配当利回りを使ったほうが良い。
配当は1株あたりに支払われます。
株式投資家としては配当の絶対額ではなく、いくらの株価に対していくらの配当が支払われるのかが重要な指標となります。
これを配当利回りといいます。
配当利回り(%) = 配当(金) ÷ 株価 X 100
配当額ではなく配当利回りで比較することによって、投資に対してどれだけのリターンが得られるのかがわかります。
⇒【株価について解説】
⇒【株価変動の要因を解説】
配当目当てで権利付き最終日に株を購入すれば儲かるのか?理論上は権利落ち日に配当利回り分株価は下落。
配当を高く設定している企業は、人気が高い傾向にあります。
ただ注意しなければいけないのは、配当目当てて株式を購入する人も多いですので、権利落ち日には株式が売却されることが多いです。
理論上は権利付き最終日から権利落ち日にかけて、株価は配当利回り分下落します(その他の要因でも株価は動きますので、あくまで理論上の話です)。
そのため、権利付き最終営業日に配当目当てて株式を購入しても、株価の下落で相殺されてしまいます。
また権利付き確定日に向けては株価が上昇する傾向にありますので、配当はもらえたけど損をしてしまったとならないよう注意が必要です。
まとめ
株主として配当はとてもうれしいもので、配当目当てで長期保有するというのも良いと思います。
配当は権利確定日に保有していればもらえると思いがちですが、権利付き最終日に保有していなければもらえませんので、注意してください。
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