株式投資において買いトレードだけではなく、売りトレードも取り入れると、選択肢が増えて利益を上げるチャンスも増えます。
特に相場全体が下降トレンドの時には、全体の流れに押されて上昇する銘柄の数も少なくなり、買いトレードでの利益を上げていくのが難しくなります。
そこで今回は売りトレードの有効な手法である、戻り売りについて説明していきたいと思います。
戻り売りをマスターすれば、売った習慣に株価が上昇して含み損になった、ということが少なくなります。
⇒【押し目買いの詳細を解説】
戻り売りとは?そのメリット・デメリットとは?
戻り売りとは、下降トレンドの株価が一時的に反発上昇したポイントを売り、その後のトレンド継続で株価の下落を狙うトレード手法です。
下降トレンドが継続していくのであれば、株価の戻りは絶好の売りポイントとなります。
下降トレンドの銘柄であっても、どこかでは利食いの買い戻しや逆張りの買いが入ることによって、一時的に上昇していきますので、戻り売りでエントリーすれば、安値圏で売る可能性は低くなります。
しかし、下落の強い銘柄であれば、一時的な反発の戻しをいれずに、一方的に下落していく場合もあり、下降トレンドに乗り損ねる可能性がある点は、戻り売りのデメリットです。
⇒【トレンドの詳細を解説】
戻り売りのエントリーポイントを移動平均線と組み合わせて見ていこう!
ここでは、1766 東建コーポの日足チャートを使って、戻り売りのエントリーポイントを見ていきたいと思います。
チャートには25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)を表示しています。
まずこの銘柄のトレンドを判断していきたいのですが、25日、75日移動平均線ともに右肩下がりのため、下降トレンドと判断できます。
またチャートの上から75日移動平均線、25日移動平均線、株価と並んでいるため、綺麗な下降トレンドが発生しています。
戻り売りのポイントとしては、赤丸を付けた部分です。
このポイントは2月6日に11,240円の安値を付けた後、2月28日に12,300円まで上昇しています。
しかしながら、下降トレンドであるため、25日移動平均線がレジスタンスとなり、2月28日の12,300円を高値に下落しています。
下降トレンドの銘柄では、25日移動平均線は強いレジスタンスとなりますので、再度下落を開始したのを確認したポイントで売りエントリーします。
損切りは2月28日高値12,300円の上か、25日移動平均線に置くと良いでしょう。
このように移動平均線を組み合わせることで、戻り売りのタイミングをはかることが可能となります。
戻り売りを意識せずに下降トレンド銘柄で売りエントリーしても、すぐに戻しを入れて含み損になる可能性がありますので、良いタイミングを見つけていきましょう。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
戻り売りは下降トレンド銘柄で利益を上げていく有効なトレード手法です。
株価は一定のサイクルで上昇と下落を繰り返していきますので、売りトレードを身に付けると、相場状況に関係なく利益を上げていくチャンスがあります。
下降トレンドは上昇トレンドに比べて株価の変動が速く、中級者向けのトレード手法になりますので、慎重に対応してください。
戻り売りのタイミングをはかるには、RCIなどの他のテクニカル指標を使うのもよいでしょう。
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