株式投資では年初来高値や年初来安値という言葉を聞くことがありますが、これらはどの期間の事を指しているかわかりますでしょうか?
実は必ずしもその年の最高値と最安値のことを言っているわけではないのです。
更に年初来高値や年初来安値を更新している銘柄は明確にトレンドが発生していることが多く、正確に意味を理解した上で、トレード対象としていきたいところです。
ここでは年初来高値、年初来安値についてみていきたいと思います。
目次
年初来高値、年初来安値とは?対象期間は?昨年来との違いは?
年初来高値(安値)とは、一定期間の中での株価の最高値(最安値)のことですが、どの時点の株価かによって期間は異なります。
1月1月~3月31日 :前年の1月1日から当日までの最高値(最安値)
4月1日~12月31日 :同じ年の1月1日から当日までの最高値(最安値)
3月31日までであれば12ヶ月から最大15ヶ月、4月1日以降であれば4ヶ月から最大12ヶ月の期間となります。
年初来高値(安値)というとその年の最高値(最安値)と思いがちですが、時点によって違うということを覚えておいてください。
尚、3月31日までの最高値(最安値)は、誤解を防ぐために昨年来高値(安値)ということもあります。
⇒【株価変動の要因を解説】
⇒【株価について解説】
年初来高値更新銘柄の株価チャートの特徴は?上昇トレンドが発生しやすく、押し目買いやブレイクアウトのチャンス?
年初来高値(安値)を更新している銘柄は、明確にトレンドが発生していることが多く、トレード対象として探してみると面白いと思います。
では年初来高値を更新している銘柄をみていきましょう。
以下は1333 マルハニチロの2016年12月19日~2018年5月18日の日足チャートになります。
株価は2018年5月18日時点のため、年初来高値の対象期間は2018年1月1日以降となりますが、2月6日安値3,095円から5月18日高値4,230まで約37%の上昇となっています。
またこの銘柄は昨年を含めての昨年来高値の更新と非常に強い銘柄で、実は上場来高値を更新している銘柄でもあります。
このように年初来高値銘柄はトレンドが発生することが多く、トレードチャンスも多くあります。
⇒【押し目買いの詳細を解説】
年初来安値更新銘柄の株価チャートの特徴は?下降トレンドが発生しやすく戻り売りやブレイクアウトのチャンス?
次に年初来安値を更新している銘柄をみていきましょう。
以下は6186 一蔵の2016年12月19日~2018年5月18日の日足チャートになります。
株価は2018年5月18日時点のため、年初来安値の対象期間は2018年1月1日以降となりますが、1月11日高値1,215円から5月18日安値868まで約29%の下落となっています。
またこの銘柄は昨年を含めて昨年来安値更新と非常に弱い銘柄です。
直近は窓開けしての年初来安値更新ですが、このまま下降トレンド継続の可能性も高く、戻り売りやブレイクアウトなどのトレードチャンスはあると思います。
⇒【戻り売りの詳細を解説】
まとめ
年初来高値(安値)の対象期間、正確に理解している人はあまりいなかったのではないでしょうか?
年初来高値(安値)更新の銘柄はトレンドが発生していることが多いので、トレード対象として調べてみると面白いと思います。
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