上昇した株価はどこかで必ず売りが入って下落調整することは、過去にさまざまな銘柄で実証されてきました。
ある銘柄の株価が連日上昇すると、そろそろ買われ過ぎから下落調整が入るのではと思うのではないでしょうか?
このように買われ過ぎや売られ過ぎを判断するテクニカル指標として、RSIがあります。
ここではRSIについてみていきましょう。
目次
RSIとは?見方と計算方法は?
RSIとは、一定期間の株価の上昇幅と下落幅の合計から上昇幅の割合を算出し、売買どちらの勢いが強いのかを表す指標です。
RSIは%で表示され、0~100の間で変動します。
計算方法は以下の通りです。
RSI(%) = 一定期間の上昇幅の合計 ÷ (一定期間の上昇幅の合計 + 一定期間の下落幅 ) X 100
例えば、一定期間の上昇幅が80、下落幅が20であれば、RSIは80%となります。
⇒【トレンドの詳細を解説】
RSIの使い方とは?どのような相場でよく機能するのか?
RSIはテクニカル分析指標の中でも、オシレーター系指標と呼ばれています。
オシレーター系指標とは、株価の買われ過ぎや売られ過ぎを判断して、トレンドの転換を狙う逆張り的なトレードに適した指標です。
RSIは日足チャートでは9日や14日、週足チャートでは9週や13週がよく使われます。
一般的には70~80以上で買われ過ぎ、20~30以下で売られ過ぎと判断します。
RSIは強い上昇トレンドであれば一定期間100%に近づいたり、強い下落トレンドであれば一定期間0%に近づくことがあり、トレンドが強い相場にはあまり向いていません。
RSIは持ち合いや緩やかなトレンドが発生している相場に適している指標です。
⇒【逆張りの詳細を解説】
⇒【トレンドの詳細を解説】
RSIの例を実際のチャートで見てみよう!トレードポイントは?
ここでは実際のチャートからRSIを見てみようと思います。
3765 ガンホーの日足チャートを表示しています。
今回は14日RSIを使用し、チャート下部の赤枠で囲った箇所で表示しています。
買われ過ぎの目安である80に接近したポイントを見てみると、まずAの青丸のポイントでは12月13日高値342円から株価は下落しています。
次にBの青丸のポイントでは2月26日高値407円から株価は下落しています。
これらのポイントでは売りエントリーのサインとなり、空売りでの利益のチャンスとなっています。
⇒【順張りについて解説】
RSIのダイバージェンス(逆行現象)とは?相場転換のサイン?
RSIは稀に株価が上昇しているにも関わらず、RSIは下落したり、株価が下落しているにも関わらず、RSIは上昇することがあります。
これをダイバージェンス(逆行現象)と言い、相場の高値圏や安値圏で発生した場合には、相場転換となる可能性が高くなります。
まとめ
RSIは逆張りのトレードを行う投資家に好まれ、非常に人気の高いテクニカル指標の一つです。
RSIを使って相場の転換点でエントリーできれば、大きな値幅を取れる可能性があります。
是非使い方を覚えて、他のテクニカル指標と組み合わせながら使っていくと良いでしょう。
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