改良アスファルトの販売価格に関する独占禁止法の疑いで、東亜道路工業、ニチレキなど8社が、2018年5月29日に公正取引委員会の立ち入り検査を受けたと発表しました。
ここではカルテルの内容や、株価・業績への影響をみていきたいと思います。
目次
東亜道路工業、ニチレキなど8社が改良アスファルトでカルテルか?カルテルの詳細とは?昭和瀝青工業の読み方とは?
今回公正取引委員会が立ち入り検査を行ったのは、東亜道路工業、ニチレキ、大林道路、日進化成、昭和瀝青(れきせい)工業など8社です。
8社はお互いに価格の情報交換などを行い、市場価格を引き上げた疑いが持たれています。
東亜道路工業と大林道路は2017年2月にも他の会社とカルテルの疑いがあるとして、公正取引委員会の立ち入り検査を受けています。
東亜道路工業、ニチレキなど8社が改良アスファルトでカルテルの疑い、各社の対応は?業績への影響は?
今回のニュースを受けて、東亜道路工業、ニチレキなど各社は2018年5月29日にプレスリリースを行い、公正取引委員会の立ち入り検査を受けたことと、調査には全面定期に協力していくことを公表しています。
まだカルテルの詳細がわからない中では、業績への影響は試算することができず、更なる詳細情報の公表を待つ必要があります。
東亜道路工業、ニチレキなど8社が改良アスファルトでカルテルの疑い、上場企業の株価への影響は?
今回カルテルの疑いがる8社の内、上場しているのは東亜道路工業とニチレキの2社になります。
東亜道路工業は東証一部に上場しており、立ち入り検査の発表があった5月29日の株価は前日比▲60円(▲1.5%)の3,945円で引けています。
チャート的にも25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)が下向きで、下降トレンドを形成しつつある状況です。
今回のニュースを受けて4月17日安値3,815円を維持できるかがポイントとなります。
ニチレキも東証一部に上場しており、5月29日の株価は前日比▲20円(▲1.5%)の1,282円で引けています。
チャート的には5月9日安値1,150円から上昇していた途中で、まずは75日移動平均線(水色)近辺でサポートされています。
ここを下抜けるようだと、25日移動平均線(緑色)位置する1,250円近辺、そこも下抜けるようだと5月9日安値1,150円が視野に入ってきます。
今回のカルテルのニュースがどこまでインパクトがるものか現時点ではわかりませんが、短期的には株価に下値を探る展開になると思われます。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
まだ詳細は分かっていませんが、上場企業2社を含む8社のカルテルの疑いのニュースが入ってきました。
今後調査が進むにつれて詳細がわかり、内容次第では業績や株価に影響を与えるので、注視していきたいと思います。
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