「PSR」とは英語のPrice to Sales Rationの略で、日本語では株価売上高倍率といいます。
「PSR」はあまり聞きなれない言葉かと思いますが、新興市場の小型株を狙っていくためには非常に参考になる指標です。
ここでは「PSR」の使い方や目安についてみていきたいと思います。
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「PSR(株価売上高倍率)」の算出方法・使い方
「PSR」は時価総額を売上高で割ることによって算出することができます。
同じように株価の水準を判断する指標として「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」などがありますが、「PER」は主に新興市場の小型株の株価水準を比較するのに適していると言われています。
たとえば、同じような売上高の会社を比較する際、「PSR」の数字が高ければ株価は割高、「PSR」の数字が低ければ株価は割安と判断することができます。
新興市場小型株の場合は業績が赤字の会社も多く、その場合「PER」は使うことができなくなってしまいます。
その点「PSR」は当期純利益ではなく売上高を使いますので、赤字の新興小型株であっても使用することが可能です。
「PSR(株価売上高倍率)」の目安とは?
では「PSR」の目安はどの程度になるのでしょうか?
上場5年以内の新興小型株の場合、「PSR」の平均値は4.5倍程度と言われています。
そのため新興小型株を狙っていくのであれば、「PSR」4.5倍を基準として、株価が割安か割高か判断していくと良いでしょう。
もちろん業界や会社の時価総額などによって「PSR」の値は大きく変わってきますので、詳細を検討する際には、同業他社との比較や時価総額の近い会社との比較を行うことで、より精度の高い分析を行うことが可能となります。
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「PSR(株価売上高倍率)」でテンバガー銘柄を見つける方法
新興市場株を取引するのであれば、株価が10倍以上となる「テンバガー」を狙っていきたいと考えている人は多いでしょう。
「PSR」をうまく活用していけば、「テンバガー」を達成できる可能性は十分にあります。
「PSR」だけでは判断が難しくなってしまいますので、売上高の成長率が年間20%以上、売上高営業利益率が10%以上、時価総額が300億円以下、「PSR」が4.5倍以下など、複数の指標と組み合わせて使うことをおすすめします。
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まとめ
「PSR」とは株価売上高倍率のことで、時価総額を売上高で割ることで算出することができます。
主に新興市場小型株の株価水準が割安かを判断するために用いられることが多く、上場5年以内の企業の平均値は4.5倍です。
「PSR」をうまく活用することができれば「テンバガー」銘柄を見つけることができる可能性もありますので、他の指標と組み合わせてみると面白いでしょう。
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