顧客の預金残高を改ざんした問題で大きく株価が下落していたTATERUですが、2日連続でストップ高と安値から大きく上昇しています。
2018年9月25日には大口で保有していたレオスキャピタルが全株売却したことを材料に、買われた形になりました。
ここではTATERUの株価の値動きについてみていきたいと思います。
⇒【TATERU2日連続ストップ安、どこまで下落?】
⇒【TATERU3日連続ストップ安で制限値幅拡大】
TATERU2日連続ストップ高、今後の値動きは?
2018年9月25日のTATERUの株価は前日比+100円(+16.5%)の705円とストップ高で取引を終了しました。
9月13日に年初来安値となる327円を付けた後、TATERUの株価は大きく盛り返しています。
株価の下げが急落であったためテクニカル分析を行いずらい状況ですが、ひとまずは10日移動平均線(ピンク色)を回復してきています。
しかしながら1,000円付近にある25日移動平均線(緑色)まではまだ距離があり、そこを突破するまでは下落のリスクがあると考えておいた方が良いでしょう。
9月に入りTATERUの株価はストップ安が4回、ストップ高が3回とボラティリティがかなり高くなっています。
短期的に値動きを取りに行くトレードも検討はできますが、判断が遅くなってしまうと大きな損失につながる可能性があり、リスクが高いので初心者にはおすすめできません。
もうしばらくは株価の方向性を見極めたほうが良いと思います。
⇒【TATERU、株式売却で特別利益23億円計上】
⇒【TATERU倒産の可能性を分析】
レオスキャピタルがTATERU株を全株売却
TATERUの株が2日連続ストップ高になった背景に、5.99%の株式を保有していたレオスキャピタルが全株売却したことがあげられています。
大口の売却が完了したことで需給好転を期待した買いが入ったということですが、正直どこまで影響があったのかははかることができず、直近の急落からの戻しという可能性も高いです。
レオスキャピタルは9月21日の取引終了後に財務省に変更報告書を提出し、保有していたTATERU株を売却したことが明かになりました。
⇒【西京銀行とTATERUの関係性とは?】
⇒【TATERUと本田圭佑の関係は?】
TATERUの預金残高改ざんは日常的に行われていた可能性
TATERUの社員が顧客の預金残高を改ざんしていた問題は、現在特別調査委員会が調査を行っていますが、その後オーナーからの証言で次々と不正が明かになっています。
週刊ダイヤモンドの記事では220万円の残高が516万円に改ざんされたケースが紹介されており、TATERUの担当者は自己資金が少ないと都合が悪いからという発言をしていたようです。
これらの報道を見るに、TATERU販売したアパートのほとんどのケースで不正が行われていた可能性が高く、今後銀行へのローン返済ができなくなるオーナーが出てくると、スルガ銀行の不正融資問題のように大きな問題に発展する可能性があります。
⇒【上場企業のTATERUが不正融資に関与】
⇒【TATERUから購入した投資家は失敗?】
まとめ
不正に融資を引き出していた問題で株価が急落していたTATERUですが、ここ2日間は連続でストップ高と年初来安値から大きく上昇しています。
引き続き値動きの荒い展開が予想されますので、しばらくは様子見した方が良いでしょう。
今後もTATERUの不正行為については明らかになってくる可能性もあるので、注意が必要です。
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