通常、株式投資や投資信託で利益を上げると、20.315%が課税されます(2018年4月26日現在)。
税金を支払うのは嫌だなと思う人は、NISAという制度を利用すれば、非課税枠で取引することが可能です。
その詳細をみていきましょう。
目次
初心者に解説、NISA(小額投資非課税制度)とは?NISAの名称の由来や利用状況は?
NISAとは2014年1月からスタートした、少額投資の非課税制度です。
日本に在住で1月1日時点で20歳以上の人であれば、毎年最大120万円の新規投資が最長5年間(期間終了後は新規の非課税枠に移管することも可能(ロールオーバー))非課税となります。
累計の非課税投資枠は最大600万円であり、2023年まで利用することが可能となっています。
NISAはイギリスISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルとしており、その日本版としてNISA(Nippon Individual Savings Account)と名付けられています。
2017年12月末時点の速報値では、NISAの口座数は1,098万口座、買付額は12兆4,840億となっており、データからも利用割合が高いことがうかがえます。
初心者に解説 NISAのメリット・デメリット
NISAの最大のメリットは通常20.315%の税金が非課税となる点です。
これは株式の値上がり益だけではなく、配当金や、投資信託の分配金にも適用となります。
一方でデメリットとしてはNISAで損失がでた場合でも、他の口座(一般口座や特定口座)の利益と損益通算することができません。
そのため、NISAで取引する銘柄は慎重に選ぶ必要があります。
⇒【証券口座の開設方法を説明】
初心者に解説 NISAでのおすすめの投資方法
NISAでの損益は他の売買損益を合算ができないため、投資する銘柄としては安定性が高いものがおすすめです。
具体的には投資信託や、中長期的に値下がりしにくい大手企業の株式などです。
NISAは配当金も非課税となり、期間も最長5年かつロールオーバーも可能と長いことから、配当があって安定した銘柄を中長期で保有するという投資に最適と言えます。
⇒【ドルコスト平均法を解説】
初心者に解説 NISAの口座開設方法や注意点
NISAの口座開設は、通常の証券口座の開設手続きの際に選択することが可能です。
また既に通常の口座をお持ちの証券会社でNISA口座を開設したい場合は、ホームページ上から手続きが可能です。
NISAの口座は1口座しか保有できず、複数の証券会社にNISA口座を開設することはできませんので、注意してください。
ただし1年単位で証券会社を変更することは可能です。その場合、その年にすでにNISAで購入実績があると、その年の変更は不可となります。
⇒【証券口座の開設方法を説明】
まとめ
通常20.315%の税金が非課税となるNISAのメリットは大きいです。
リスクを取らずに安定的な投資を行っていく人であれば、積極的に活用していくと良いでしょう。
<こんな記事も読まれています>
⇒【iDeCoの詳細を解説】
⇒【従業員持株会の詳細を解説】
この記事へのコメントはありません。