ファンダメンタル分析かテクニカル分析、またはその両方を組み合わせながら株式投資を行っていくのが基本となります。
これらの分析手法を使わずにトレードすると、値ごろ感や感覚での投資となってしまいます。
それではそれぞれの分析手法を見ていきましょう。
株式投資で重要なファンダメンタル分析とは?ファンダメンタル分析の特徴と使い方。
ファンダメンタル分析(ファンダメンタルズ分析ともいう)とは、企業の業績や財務状況から分析する手法で、財務諸表を使って分析します。
知識が無いと全然理解できないと思われがちですが、重要な部分だけ勉強すればおおまかに理解することは可能です。
財務諸表とは以下の4つから構成されており、特に重要なのは貸借対照表と損益計算書です。
最近は利益が出ていても資金繰りがうまくいかずに倒産するという黒字倒産も増えてきているため、キャッシュフロー計算書の重要度も高まっています。
・貸借対照表(バランスシート、B/S)、
会社の資産、負債、資本(純資産)の情報が記載されており、会社の安全性や投資効率を見ることができる。
・損益計算書(P/L)
会社の費用、収益の情報が記載されており、会社の収益力や成長力を見ることができる。
・キャッシュフロー計算書(C/F)
会社の資金の状況が記載されており、会社の資金繰りやお金の使い方を見ることができる。
・株主資本等変動計算書
貸借対照表の純資産の変動のうち、株主資本の変動について記載されたもの。
ファンダメンタル分析は主に中長期の投資に使われます。
中長期で株価が数倍となる銘柄を見つけたいときには、ファンダメンタル分析で割安な株や大きく成長しそうな株を見つけることがポイントです。
⇒【貸借対照表の見方を解説】
株式投資で重要なテクニカル分析とは?テクニカル分析の特徴と使い方。
テクニカル分析とは、過去の株価の値動きから今後の値動きを予想する分析手法で、チャートを使って分析を行います。
テクニカル分析を行うことで、株価の値動きのトレンドや売買のタイミングを計ったり、思惑と逆に動いた際の損切りにも役に立ちます。
テクニカル分析には何種類も手法があり、難しく思われるかもしれませんが、基本的な手法を理解すれば対応可能です。
一番よく使われるテクニカル指標は、移動平均線です。
移動平均線とは、一定期間の株価の終値の平均値をつないだ折れ線グラフのことです。
移動平均線の角度を見ることで、株価のトレンドが一目でわかります。
日足チャートでは5日移動平均線(1週間分相当)、10日移動平均線、25日移動平均線(1ヶ月分相当)、75日移動平均線(3ヶ月分相当)がよく使われます。
テクニカル分析はトレード期間に関係なくよく使われますが、短期トレードでより重視されています。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
⇒【トレンドの詳細を解説】
まとめ
初心者にとってはファンダメンタル分析もテクニカル分析も難しそうなイメージがあると思いますが、基本的なことを勉強すれば使いこなすことができます。
どちらも株式投資で利益をあげていくためには重要な分析手法ですので、基本的なことは勉強しておきましょう。
その上で自分にあった分析手法をみつけていってください。
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⇒【株価変動の要因を解説】
⇒【株式投資の真実とは】
⇒【移動平均線の詳細を解説】
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