東芝の2018年11月8日の株価は前日比+425円(+12.7%)の3,775円と大幅に上昇し、年初来高値を更新しました。
今後も株価は上昇していく可能性が高そうです。
同日発表した2019年3月末決算見通しは赤字に転落となりましたが、大規模なリストラや自社株買いが好感されています。
ここでは東芝の株価上昇の可能性や決算についてみていきたいと思います。
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目次
東芝、年初来高値更新で株価上昇継続か?
東芝の2018年11月8日の株価は一時3,810円まで上昇し、年初来高値を一気に更新しました。
それまでの年初来高値は6月15日と7月20日に付けた3,550円で3,500円が心理的な抵抗となりその後も突破をトライするも失敗していました。
今回レジスタンスを一気に上抜けしたことによって、一旦下落してもサポートに転換し、株価は上昇していく可能性はありそうです。
東芝株価のテクニカル分析、ゴールデンクロス完成で上昇か?
テクニカルには東芝の株価は、移動平均線が横ばいとなっており方向感が掴みづらい状況でしたが、ここ最近は何度か200日移動平均線(オレンジ色)を下抜けてもすぐ回復し、サポートとして機能していました。
10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線(緑色)もそれぞれ75日移動平均線(水色)とゴールデンクロスを完成しており、今後の上昇が期待できそうです。
東芝株、買いエントリーのタイミングは押し目狙いがおすすめ
東芝の株価は一気に上昇したこともあって一時的に利食い売りで下落する可能性もあり、押し目買いを狙っていくのが良いと思います。
移動平均線からはやや乖離しているため、前回の年初来安値であった3,550円近辺まで下落するのを確認してからエントリーすることをおすすめします。
高値をブレイクしているのでこのまま上昇していく可能性もあり、その時は高値掴みにならないように注意が必要です。
⇒【押し目買いの詳細を解説】
東芝、税引き前利益は赤字に転落
東芝の2019年3月期の見通しは、売上高は前期比▲8.8%の3兆6,000億円、税引き前当期純利益は赤字転落の▲400億円、当期純利益は前期比+14.4%の9,200億円となる見込みです。
税引き前利益は従来予想の900億円の黒字から▲400億円と一気に赤字に転落しています。
当期純利益は東芝メモリの売却益があるため、黒字となっています。
東芝、早期退職者募集でリストラを進める
東芝は税引き前利益が赤字に転落したことを受けて、エネルギー部門の社員を中心に1,060人の早期退職を募集することを発表しました。
今後5年間でグループ全体で約5%に相当する7,000人の人員を削減する予定です。
LNG事業からの撤退、イギリス原発事業子会社の清算も決定し、今後リストラを進めて経営再建を狙います。
東芝自社株買い、配当復活を発表で株価上昇
東芝は発行済み株式の約40%に相当する2億6,000万株、7,000億円を上限に自社株買いを実施することを発表し、株価上昇の要因となっています。
また決算は下方修正したものの、未定としていた配当を30円とすることを発表、4期ぶりの配当復活でこちらも買い要因となっています。
⇒【自社株買いの詳細を解説】
まとめ
東芝は決算の下方修正を発表しましたが、リストラ実施、配当復活、自社株買いなどを材料に株価は大きく上昇し、年初来高値を更新しました。
レジスタンスをブレイクしたため今後も上昇する可能性が高く、押し目買いを狙うと良いでしょう。
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