株で失敗しないコツ（初心者〜中級者）

一目均衡表の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、実際にチャートに表示してみると、線が多くて使うのが難しい印象を持たれがちです。

しっかり使いこなせば、相場で利益を上げていくのに有効な指標ですので、一目均衡表について説明していきたいと思います。

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一目均衡表とは？基準線、転換線、先行スパン、遅行線、雲とは？　

一目均衡表とは、時間、株価の値幅、波動の3つから、株価の均衡状態を表示した株価チャートです。

まず一目均衡表に表示される5本の線と雲について解説していきます。

チャートは日経平均株価の日足チャートを使います。

・基準線（青色）　
当日を含めた過去26日間の最高値と最安値の平均値（基準値）の推移。中期の値動きを表し、中期の移動平均線と似た動きをする。

・転換線（ピンク色）　
当日を含めた過去9日間の最高値と最安値の平均値（転換値）の推移。短期の値動きを表し、短期の移動平均線と似た動きをする。

・先行スパン1（緑色）
基準値と転換値の平均値の推移を、当日を含めた26日先にずらして表示したもの。先行スパン2と比べると、動きが大きくなる。

・先行スパン2（水色）
過去52日間の最高値と最安値の平均値の推移を、当日を含めた26日先にずらして表示したもの。先行スパン1と比べると動きが緩やかで、横ばいとなる期間もある。

・遅行線（黄色）　
終値の推移を、当日を含めた26日前にずらして表示したもの

・雲　
先行スパン1と先行スパン2で囲われた部分。過去の取引から、株価の抵抗になりやすい価格帯を示したもの。株価が雲の中にあると値動きが停滞し、株価が雲を抜けると値動きが軽くなりやすい。

⇒【移動平均線の詳細を解説】

⇒【日経平均株価の詳細を解説】

一目均衡表の見方、使い方を解説。相場状況を判断して、好転、逆転を見極める。　

一目均衡表には、好転、逆転という売買判断の重要なポイントがあります。

好転の場合は買い、逆転の場合は売りでのエントリーが良いとされています。

日経平均株価の日足チャートを使いながらみていきましょう。

＜好転＞
① 基準線が上向きの状態で転換線が基準線を上抜けしてゴールデンクロスを完成すること。
② 遅行線が株価を上抜けすること。

＜逆転＞
① 基準線が下向きの状態で転換線が基準線を下抜けしてデッドクロスを完成すること。
② 遅行線が株価を下抜けすること。

相場状況の判断としては、株価が雲の上に位置している場合は上昇相場、株価が雲の下に位置している場合は下降相場と判断します。

株価が雲の上に位置している状態で、転換線が基準線を上抜けし、遅行線が株価を上抜けすることを三役好転といい、強い買いサインとなります。

⇒【移動平均線の詳細を解説】

⇒【ゴールデンクロス・デッドクロスの詳細を解説】

まとめ　

一目均衡表は難しいと思われがちですが、基本的な見方を覚えてしまえば、相場の状況を理解するのに非常に役立ちます。

根強い人気を誇る一目均衡表は、使っている投資家も多いですので、取り入れていくと良いでしょう。

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