3563 スシローグローバルホールディングスが年初来高値を更新し、株価は上昇を続けています。
ここではその要因となった新業態の詳細や、業績や株価への影響をみていきたいと思います。
目次
スシローが展開する新業態「杉玉」「スシローコノミ」とは?回らない寿司店舗?客単価は?
スシローの新業態「杉玉」は西宮北口(兵庫県)、神保町(東京都)、神楽坂(東京都)の3店舗を展開しています。
「杉玉」は回転寿司ではなく、寿司が楽しめる居酒屋スタイルとなっています。
客単価は2,700円~2,800円を想定しており、一般的な居酒屋の3,000円よりは安い設定となっています。
スシローは早期に「杉玉」を100店舗まで出店したい意向です。
もう1つの新業態は「スシローコノミ」で、2018年3月に横浜にオープンしました。
こちらは商業施設のフードコートなどでの展開を目指します。
スシローが新業態「杉玉」「スシローコノミ」を展開する理由とは?業績への影響は?回転寿司の市場規模とは?
回転寿司業界の取り巻く環境は厳しく、2017年の市場規模は6,250億円と言われており、ここからの伸びしろは少ないと見られています。
スシローは回転寿司での新規の出店余地は少ないとみており、新業態への出店に力を入れています。
スシローの2018年9月期決算見通しの当期純利益は、前期比▲4.8%の66億円となっています。
前期比対比減益となりますが、株価は昨年末から約50%上昇しており、新業態への期待の高さがうかがえます。
⇒【損益計算書の見方を解説】
⇒【貸借対照表の見方を解説】
スシロー、新業態「杉玉」「スシローコノミ」展開による株価への影響は?上場来高値更新も今後の値動き予想は?
スシローの2018年6月1日の株価は前日比▲80円(▲1.2%)の6,660円で引けていますが、5月31日には一時6,900円の高値を付けています。
以下はスシローの日足チャートです。
2018年に入ってから綺麗な上昇トレンドを形成しており、3本の移動平均線も右肩上がりとなっています。
米国債金利の上昇によって株式市場が暴落した2018年2月にも、75日移動平均線(水色)で反発、その後も25日移動平均線(緑色)でサポートされることが多く、トレードしやすいチャートとなっています。
引き続き高値を更新する可能性はあるものの、既に決算見通し対比では上方修正を織り込んでいる感もあるため、上方修正無しの場合には利食い売りが出る可能性が高いため、注意が必要です。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
スシローの新業態展開、今後どこまで出店を加速できるか注目です。
株価は相当の期待感を織り込んでいますので、スシローがどのように結果を出すことができるのかが、今後の株価上昇に向けたポイントとなってきます。
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