個人投資家の中には株主優待目的で株式投資を行っている人は多いです。株主優待で生活をしている桐谷さんという有名な人もいて、そのような生活に憧れる人もいることでしょう。
しかしながら株主優待目的の投資はリスクが高く、実はメリットがないというケースもあります。株主優待以上に株価が下がって損をすることもありますし、そもそももらった株主優待を使わないということもあるのではないのでしょうか?
ここでは株主優待狙いの株式投資は危険か、についてみていきたいと思います。
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目次
株主優待以上に損をする可能性
魅力的な株主優待を設定している企業の株は、個人投資家を中心に人気が高いです。当然株主優待の権利付き最終日にかけては、株価は上昇することが多く、権利落ち日以降はその反動で株価は下落することが多いです。
株主優待目的で買ったにもかかわらず、それ以上に株価で損をしてしまうことがあるので、注意が必要です。
株主優待が必要なものかを考える
株主優待はもらえるものならもらっておきたいと考えるのが人間心理ですが、それが本当に必要なものかはよく考える必要があります。株主優待としてもらったのは良いものの、使わなかったという経験がある人は多いのではないでしょうか?
株主優待は企業側が設定するものであり、本当に個人投資家が欲しいものとは限りません。それであれば通常通り株式投資を行って、儲けた利益で好きなものを買った方が良いのではないでしょうか?
株主優待は改悪・廃止の可能性がある
株主優待は企業側の都合で改悪したり、廃止されることがあります。そのような場合には株価が急落することが多いので、注意が必要です。長期保有によって何年間も株主優待をもらえているからお得という感覚で持ち続けると、株価暴落によって今までのメリット以上の損失を被る可能性もあります。
2019年以降は株価下落に要注意
株式市場全体が右肩上がりの状況では、株主優待狙いの長期保有でも株価は上昇する銘柄は多かったと思います。しかしながら2019年以降はアベノミクスも終了し、株価は調整局面に入る可能性が高いです。
そうなると株主優待以上に損を被る可能性は高くなると言えるでしょう。
株価上昇時の株主優待銘柄の考え方
株式市場全体が好調の時は、株主優待狙いであっても含み益となる可能性が高いですが、他の銘柄であればそれ以上に利益を上げられた可能性があるとも考えられます。
株主優待が本当に必要なもので、メリットを得ている状況であれば問題はありませんが、そうでない場合には他の銘柄に投資することによって、より多くの利益を上げることができた可能性があることも考えて投資をした方が良いでしょう。
まとめ
株主優待狙いの株式投資を否定するわけではありませんが、株主優待が本当に必要でないものである場合、取っているリスクに対するメリットは低いと考えることができます。長期間株主優待をもらうことができているから得をしているという考え方ではなく、今一度本当に必要か考えた上で、よりリスクが低くて大きいリターンが期待できる銘柄への乗換を検討してみても良いでしょう。
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