日経平均株価は2018年末に大きく下落し、2019年に入っても20,000円前後での攻防が続いています。アベノミクスがはじまった2012年以降、日経平均株価は右肩上がりが続いてきましたが、2019年は消費税増税も予定されており、株式市場にとっては厳しい展開が予想されています。
日経平均株価が右肩上がりであれば、株を買うことによって利益を上げることができましたが、下落相場に入っていくと「買い」だけで稼ぐことは簡単ではありません。稼ぐことができないわけではありませんが、チャンスは少なくなって損する可能性が高くなってしまいます。
下落相場で儲けるためには「空売り」うまく活用していく必要があります。「空売り」を行うためには「信用取引」の口座を開設する必要があり、リスクが高くて危険と考える人が多いと思いますが、本当に「信用取引」「空売り」はリスクが高いのでしょうか?
ここでは下落相場で「空売り」で稼ぐ方法、「信用取引」は危険か、についてみていきたいと思います。
⇒【信用取引の詳細を解説】
目次
「信用取引」の特徴
「信用取引」には主に以下の2つの特徴があります。
① 現金を担保にして手元資金以上の株式の売買が可能(レバレッジ取引)
② 「買い」だけではなく「空売り」をすることが可能
それぞれの詳細について説明していきたいと思います。
株式投資のレバレッジ取引
レバレッジ取引については、株では最大で約3倍の株式の売買をすることができます。レバレッジ取引で失敗してしまうと、大きな損をする可能性があり、初心者やあまり株式投資になれていない人にはあまりおすすめすることができませんが、うまく使いこなせば少ない資金で大きな利益を得ることができます。
レバレッジ取引は慎重に行う必要がありますが、国内のFX業者のレバレッジは最大で25倍(2019年春には10倍に規制される予定)、仮想通貨のレバレッジは100倍までできる取引業者もあり、株式投資でのレバレッジ取引は他の投資商品と比べるとリスクが低いと言えるでしょう。
株式投資の「空売り」
現物の株式投資では「買い」から入ることしかできず、株価が上昇しない限りは利益を上げることはできません。しかしながら、「信用取引」を活用すれば「空売り」で売りから入ることができ、株価が下落しても利益を上げることが可能となります。
2019年の株式相場は今までとは違って横ばいだったり、下落に転じる期間が長くなる可能性が高く、「買い」のみでは利益を上げていくのは難しいでしょう。そんな時は「信用取引」で「空売り」を活用していけば、株式投資で利益を上げるチャンスや可能性は高くなります。
⇒【戻り売りの詳細を解説】
「信用取引」は危険か?
「信用取引」は危険というイメージを持っている人は多いですが、「引用取引」の中でも「レバレッジ取引」は使い方によっては危険なのは明らかですが、「空売り」は危険ではありません。
むしろ下落相場において「空売り」を使わずに、現物株の「買い」だけで投資をしている方が、損をする可能性が高くなって危険と言えるでしょう。是非この機会に「信用取引」の口座を開設して、「空売り」を検討してみることをおすすめします。
「空売り」で相場状況に関係なく利益を上げる
株式市場が右肩上がりの場合には、「買い」から入ることによって簡単に利益を上げることができ、初心者向きの相場ですが、下降トレンドに入ると初心者にとっては利益を上げるのが難しい相場となります。
投資で利益を上げている人は「空売り」が得意であることが多く、相場状況に関係なく利益を上げていくためには「空売り」を覚えることは必須と言えるでしょう。
⇒【株式投資に運は必要か】
「空売り」で発生する費用
「信用取引」で「空売り」を行うには、証券会社から株を借りる必要があるため、「貸株料」や「管理費」を支払う必要があります。「貸株料」は保有期間が6ヶ月以内に限定されている「制度信用取引」であれば年利1.15%、「管理費」は1ヶ月毎に1株あたり10.8銭(100株なら1,080円)の費用が発生します。
また「制度信用取引」の「空売り」で市場で貸借される株式が不足した場合には、「逆日歩(ぎゃくひぶ)」と呼ばれる費用が発生します。どれも現物取引では発生しない費用なので、よく確認すると良いでしょう。
⇒【「逆日歩」の詳細を解説】
まとめ
下落相場で稼ぐ方法として、「信用取引」の「空売り」についてみてきました。「信用取引」はよくリスクが高くて危険というイメージを持っている人が多いですが、「レバレッジ」取引が危険なのであって、「空売り」は株式投資で利益を上げるチャンスを増やすことになります。
2019年の株式相場はいままでと違って右肩上がりとはいかない可能性が高いので、この機会に「空売り」を検討し、相場状況に関係なく利益を上げられるようにしていくと良いでしょう。
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