三井住友銀行2018年10月以降株価上昇・下落の可能性は?不動産向け不正融資実行の疑い。

三井住友フィナンシャルグループ(FG)の株価はレンジ内での取引が続いており、上抜けできるか注目のポイントに差し掛かっています。

そんな中2018年10月3日に朝日新聞が三井住友銀行も不動産向けに不正融資を実行していたことを報道しました。

不正融資を巡ってはスルガ銀行がシェアハウス向けに改ざんした書類と知りながらも融資を実行し、株価は年初来高値から一時80%の下落となりました。

今後三井住友FGの株価も下落する可能性があるのか、みていきたいと思います。

⇒【スルガ銀行のシェアハウス不正融資問題を解説
⇒【TATERU不正融資に関与、株価への影響は?

三井住友FGの株価の値動きは?不正融資の影響は? 

不正融資が報道された2018年10月3日の三井住友FGは前日比▲78円(▲1.7%)の4,539円で取引を終了しました。

大きな下落となっていますが、日経平均株価も大きく下落したためそちらに連動した可能性が高く、不正融資の影響は少なそうです。

まだ不正融資の詳細や規模感が明かになっていませんが、今後調査が行われる可能性が0ではないので、注意が必要です。

しかしながら、スルガ銀行のように大幅に株価が下落する可能性は少ないと思います。

三井住友銀行はメガバンクの中では不動産向け融資に積極的な方でしたが、スルガ銀行や静岡銀行、オリックス銀行などと比べると融資残高は低いと考えられます。

三井住友銀行が対象としていたのは給与所得が高い高属性サラリーマンが中心であるため、そもそも対象者が少ないのと、スルガ銀行が融資をしていた人たちよりも資産背景はしっかりしており、すぐに不良債権化するリスクは低いと思います。

一時的に株価が影響を受けることはあっても、それがきっかけで本格的な下降トレンドに入っていく可能性は低いでしょう。

⇒【スルガ銀行倒産・静岡銀行と合併?
⇒【静岡銀行・スルガ銀行のビジネスモデル比較

三井住友FG株価のテクニカル分析 

2018年に三井住友FGの株価は、1月15日に5,333円の年初来高値を付けた後下落し、その後は5月17日高値4,807円と6月22日安値4,166円のレンジ内での取引となっています。

現在はレンジの上限に近づいており、上抜けできるかが注目です。

テクニカルには10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線(緑色)が上向きとなっており、75日移動平均線(水色)とゴールデンクロスを完成していることから、上昇に向かいやすいチャートとなっています。

2018年7月末~8月頭に明確に突破することができなかった200日移動平均線(オレンジ色)も突破できていることから、今後株価が上昇していく可能性は十分にありそうです。

本日の下落で下抜けしてしまいましたが、200日移動平均線と10日移動平均線を回復できるか注目です。

トレードのポイントは現在のような押し目を狙っていくか、9月25日高値4,707円の切り上げ完成を待って、さらなる上昇を狙っていくのが良いと思います。

⇒【押し目買いの詳細を解説
⇒【ゴールデンクロス、デッドクロスを解説

三井住友銀行も不正融資に関与の疑い。朝日新聞が報道。 

2018年10月3日に朝日新聞が報道した内容では、不動産業者が顧客のネットバンキングの預金残高を改ざん・水増しし、その資料をもとに審査を行って融資が実行されたとのことです。

スルガ銀行の不正融資と手口は同じになりますが、件数から考えてもスルガ銀行のように組織的に不正を行っていた可能性は低いと考えられ、影響は少ないと思われます。

⇒【株式投資がうまくいかない時は・・・
⇒【株式投資に運は必要か

まとめ 

三井住友FGの株価はレンジ内での取引が継続していますが、テクニカル的には上昇に向かいやすい状況となっており、レンジを上抜けすることが期待されます。

朝日新聞が三井住友銀行の不正融資関与を報道しましたが、あったとしても件数は少なく、株価や業績に与える影響はほぼないと考えています。

ただ今後追加で情報が出てくるようだと、影響が出てくる可能性がありますので、引き続き注視していきたいと思います。

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