ジャスダックスタンダート・グロース・マザーズの違いをわかりやすく解説。新興企業向け市場の東証内での位置付けとは?上場企業の数とは?

東京証券取引所(東証)の新興企業向け市場にはジャスダックとマザーズがあります。これら2つの市場の違いについて明確に把握している人は少ないと思います。

そしてジャスダックにはスタンダードとグロースという2つの市場が存在しており、どのような違いがあるのか疑問に思っている人も多いことでしょう。

ここでは東証の新興企業向け市場の違いについて解説していきたいと思います。それぞれの市場の違いが分かれば、株式投資をする際の役に立つので、把握しておきましょう。

ジャスダックとマザーズの違いをわかりやすく解説。東証一部・二部への上場を目指すかによって変わってくる。上場企業数とは? 

まずはジャスダックとマザーズの違いについてみていこうと思います。

ともに新興企業向けの市場ではありますが、大きな違いとしては、マザーズには将来的に東証一部・二部への昇格を目指す企業が多く上場しています。そのため、それぞれの市場への上場の基準の一つとして、将来的に目指す市場によってどちらの市場に上場するかが変わってくる形となります。

マザーズに上場している企業は一定の条件を満たせば東証二部に変更できることとなっており、基準が明確化されています。細かい条件はここでは割愛しますが、ジャスダックとマザーズの大まかな違いとしては、将来的に東証一部・二部への昇格を目指しているかどうか、ということを把握しておけば良いと思います。

2018年6月末時点での上場企業数は、ジャスダックが730社、マザーズが258社とジャスダックの方が多くなっています。

ジャスダックスタンダードとグロースの違いをわかりやすく解説。上場企業数の内訳とは? 

ジャスダックとマザーズの大まかな違いが分かったので、ジャスダックの2つの市場についてみていこうと思います。

ジャスダックスタンダードに上場している企業は、新興企業の中でもある程度の成長があり、存続性のある企業が多く上場しています。

一方でジャスダックグロースに上場している企業は、グロース=成長を意味する通り、将来性があって今後成長が期待できる企業が多く上場しています。

2018年6月末にジャスダック上場の730社のうち、スタンダードが691社、グロースが39社となっており、スタンダード上場の企業が圧倒的に多くなってきています。

ジャスダックとマザーズの歴史は?東証内での位置付けとは? 

東証にはジャスダックとマザーズの2つの新興企業向け市場があってややこしいですが、ジャスダックが東証に統合される前には、大阪証券取引所に統合されていた歴史があり、2013年に大阪証券取引所の現物市場が東証に統合されるタイミングで、ジャスダックが東証の傘下になりました。

東証での市場の位置づけのイメージとしては、小さい方か順にジャスダックグロース、マザーズ、ジャスダックスタンダード、東証二部、東証一部となっています。

ジャスダックスタンダート・グロース・マザーズの違いをわかりやすく解説まとめ 

東証にある3つの新興企業向け市場の違いは分かりにくいですが、この記事を読んで少しでもイメージをつかめて頂けたなら幸いです。違いを把握できれば、上場する市場の違いで、会社に対するイメージも掴みやすくなると思います。

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