会社の決算が赤字の場合、会社は倒産するのでしょうか?
また会社の決算が黒字の場合、会社が倒産することはないのでしょうか?
会社の決算が赤字か黒字かに関わらず、会社は倒産することがあります。
それはお金が回らなくなったときです。
黒字倒産という言葉があり、利益が出ているにもかかわらず倒産する会社のことで、実際に黒字倒産をした会社もあります。
ここでは会社存続のために重要であるお金回りを示す決算書、キャッシュフロー計算書についてみていきましょう。
⇒【決算発表の詳細を解説】
目次
キャッシュフロー計算書とは?現金の流れを表す重要な決算書。
キャッシュフロー計算書とは、現金の流れを表す決算書で、英語ではCash Flow Statementということから、C/Fと略します。
お金が回らなくて倒産することがあることから、最近はキャッシュフロー計算書の重要性が高まってきています。
会社の活動では、販売による売掛金や在庫の保有など、現金の残高がマイナスとなるものが多くあります。
そしてこれらは貸借対照表や損益計算書からは把握することができず、現金の流れを表すキャッシュフロー計算書を確認する必要があります。
⇒【貸借対照表の見方を解説】
⇒【損益計算書の見方を解説】
キャッシュフロー計算書の見方とは?営業CF、投資CF、財務CFとは?
以下は7203 トヨタ自動車2018年3月期決算の連結キャッシュフロー計算書です。
キャッシュフロー計算書は以下の3つに分かれています。
① 営業活動からのキャッシュフロー
企業の本業の営業活動でどれだけ現金が増減したかを表し、増加すればするほど良いとされています。
② 投資活動からのキャッシュフロー
将来の成長に向けた投資をどれだけ行っているかを表し、投資に積極的であればマイナスになります。企業の業績が良く、営業活動からの営業活動からのキャッシュフローが多い場合は、マイナスでも問題ありません。
③ 財務活動からのキャッシュフロー
借入金、社債、株式などの資金調達による現金の増減を表し、業績が好調で営業活動からのキャッシュフローが多ければ、財務活動からのキャッシュフローはマイナスになることもありますし、投資を積極に行っていればプラスになることもあります。
キャッシュフロー計算書の下部には、増加額、期首残高、期末残高が記載されております。
トヨタ自動車の場合、2018年3月期の期末残高は57,194百万円増加の3,052,269百万円となっています。
キャッシュフロー計算書の判断方法とは?健全な例と倒産危機の例とは?
ここではキャッシュフロー計算書から、健全な例から倒産の危機がある例まで見ていきましょう。
3つの合計のキャッシュフローがプラスであれば問題はありませんが、マイナスの場合は理由や原因をよく見ていく必要があります。
⇒【株式投資の真実とは】
まとめ
貸借対照表や損益計算書と比較すると、キャッシュフロー計算書は軽視されがちですが、企業の安全性をはかるには重要な決算書になります。
キャッシュフロー計算書を細かく見ることで、投資を積極的にやっているなど、他では気づかない企業の一面に気付くかもしれません。
是非気になる企業のキャッシュフロー計算書を確認してみてください。
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