風説の流布という言葉は聞いたことありますでしょうか?
あまり聞きなれない言葉かと思いますが、不正行為として有名なインサイダー取引と同様に株式市場での不正行為の一つです。
ここでは風説の流布についてみていきましょう。
目次
インターネットやSNSでの株式投資情報の信ぴょう性は?悪意を持った意図的な情報もあるため注意。
あなたが株式投資をする際、何を使って情報収集するでしょうか?
新聞?インターネット?SNS?
最近はインターネットやSNSで情報収集する人も多いと思います。
匿名で発信できるインターネットやSNSの情報は信用できない、とはわかっていても、株を始めると誰もが有益な情報を探してしまうものです。
特に株式投資を始めたばっかりや、なかなか利益をあげられない時は尚更、探してしまうものです。
「この銘柄の株価があがる!!」
「明日からこの銘柄に大口の資金が入るらしい!!」
みたいな情報があったら、気になってしまうのではないでしょうか?
しかも、その銘柄の株価が本当に上昇していたら、あなたは買いたい、と思ってしますのではないでしょうか?
投資はあくまで自己責任と知りながらも。
⇒【株式投資の真実とは】
風説の流布とは?懲役や罰金などの罰則もある不正行為。情報が発信しやすい時代なので要注意。
風説の流布とは、特定の銘柄の株価の変動を目的として、虚偽の情報を流すことです。
これは市場の信頼性や健全性を阻害するため、金融商品取引法で規制されています。
違反した場合には、10年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金、又はその両方に処されます。
あなたも明らかに虚偽な情報をインターネットやSNS等で発信した場合、風説の流布に該当する恐れがありますので、注意する必要があります。
最近は匿名で気軽に何でも情報発信できる環境が整っているため、注意しましょう。
風説の流布の刑事告発件数は?インサイダー取引と比較すると少ない。
2012年3月に発表された、「風説の流布・偽計等、相場操縦に関する刑事事件・課徴金事例」によれば、証券取引等監視委員会による風説の流布の刑事告発件数は、2011年度1件、2012年度4件となっています。
1992年度~2012年度累計は21件と、インサイダー取引と比較すると刑事告発件数は大幅に少なくなっています。
まとめ
あまり聞きなれない言葉だったとは思いますが、投資家や市場の健全性を守るために、虚偽の情報を意図的に流すことは禁止されています。
インターネットやSNSの普及で情報の取得は容易になっておりますが、投資は自己責任となりますので、常に疑いの目を持つことが重要です。
人の意見に左右されず、自分のスキルをしっかりと磨いて、自分の力で利益を上げることができるような投資家を目指すのが理想的ですね。
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