出来高は、株価の値動きを作る上でとても重要な指標です。
ここでは出来高についてみていきましょう。
⇒【株価変動の要因を解説】
出来高の詳細を解説。出来高が多いと人気が高い?
出来高とは、株式の売買が成立した株数のことです。
出来高が多いほど取引が活発であり、その株の注目度が高いことがわかります。
株価が大きく上昇したり下落したりする銘柄の出来高は一気に多くなります。
したがって、今後の株価の方向性を占う意味でも、出来高に注目するのは重要になります。
どれだけ将来有望な銘柄を見つけたとしても、その銘柄に大きな資金が流れてきて、出来高が増えないと株価は上昇しません。
⇒【株式投資の真実とは】
出来高が高い銘柄を紹介。みずほや三菱UFJなどの銀行株の出来高は多い!
どのような銘柄の出来高が多いのか、みていきましょう。
2018年4月26日の出来高ランキング上位10社は以下の通りです(百万株以下は四捨五入)。
1位のみずほフィナンシャルグループは、株価が安く手頃に取引できることから、人気となっています。
同じ銀行系では、3位に三菱UFJフィナンシャルグループが入っており、銀行株は常に出来高の上位にきます。
上位10社には入りませんでしたが、有名な企業では日立(6501)、日産自動車(7201)、武田薬品工業(4502)、楽天(4755)あたりが11位以降にランクインしています。
⇒【証券コードの詳細を解説】
出来高が急増した銘柄の具体例を見てみよう!
まず、出来高急増により株価が上昇した例として、出来高ランキング5位のマネックスグループ(8698)の日足の株価チャートを見ていきましょう。
出来高はチャートの下部に緑色の棒チャートで表示されています。
マネックスグループは2018年4月6日に、仮想通貨交換業者であるコインチェックの完全子会社化を発表し、最近株価が急上昇している注目銘柄です。
2018年4月3日に出来高は急増、前日からなんと約63倍となり、株価は急上昇しています。
この日はコインチェック買収の噂が流れたことにより、一気に買い注文が殺到しました。
その後も出来高は増え続け、株価は更に上昇を続けています。
次に出来高急増により株価が下落した例として、東芝(6502)の日足の株価チャートを見ていきましょう。
東芝の株価は不正会計の影響で大きく下落していますが、2016年12月27日に出来高が前日比約13倍となり、株価は急落しています。
その後2016年12月29日には出来高は更に増えて12月27日対比約3倍、株価は更に急落しています。
⇒【ローソク足の見方を解説】
まとめ
2社の株価チャートで見た通り、株価が大きく動く際には出来高も急増します。
出来高が少なくなると株価は動きにくくなりますので、参考指標としてチャートに表示させておくとよいと思います。
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