テクニカル分析で株価チャートを見る際には、ローソク足の理解が必要となります。
ローソク足を読めるようになれば、その日の株価の値動きやトレンドが一目でわかり、売買のタイミングをはかる参考になります。
それではローソク足についてみていきましょう。
⇒【トレンドの詳細を解説】
ローソク足の見方とは?始値、終値、高値、安値が一目でわかる便利なツール。
ローソク足は一定期間、日足であれば一日の値動き表し、始値、終値、高値、安値の4本値で構成されています。
終値が始値より高い場合を陽線、始値が終値より高い場合を陰線といい、一定期間の値動きが上昇したのか、下落したのかを判断することができます。
始値と終値の差が大きいほど、株価の勢いが強いこととなり、その後も同じ方向に株価が動きやすい傾向があります。
また、ローソク足では、陽線の場合高値と終値の差の部分を上(うわ)ヒゲ、安値と始値の差を下ヒゲといいます。
ヒゲが長い場合は、一時的に大きく動いた値動きとは反対の値動きで終わったことを示し、その後はヒゲとは反対の方向に株価が動きやすい傾向があります。
例えば長い上ヒゲが出た場合には、一時的に上昇したものの最後は下落して終わっているため、下落圧力の方が強いことを表します。
⇒【株価変動の要因を解説】
ローソク足と移動平均線を使って相場の方向性を読む。
ローソク足と移動平均線を使うと、相場の方向性を知る手掛かりとなります。
ここでは日経平均株価の日足チャート(2017年6月23日から2018年4月26日)を使ってみていきましょう。
移動平均線は25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)を表示しています。
ローソク足と移動平均線の位置関係に注目するとトレンドがわかります。
ローソク足が移動平均線より上にあれば上昇トレンド、下にあれば下落トレンドとなります。
それではチャートから具体的な値動きを見ていきましょう。
① ローソク足のゴールデンクロスによる相場上昇
まず、最初の赤丸の部分では、ローソク足が25日移動平均線を上抜けており(これをゴールデンクロスといいます)、上昇のサインが出ています。
その後相場はサイン通り上昇しています。
② 上ヒゲ陰線による相場持ち合い
次に2つ目の赤丸の部分では、大きな上ヒゲをつけた陰線となっています。
これは一時的に上昇したものの、取引終了にかけて大きく下落方向に動いたことがわかります。
ローソク足は25日と75日移動平均線より上にあるため上昇トレンドにはあるものの、上ヒゲによる下落圧力と相まって、その後相場は方向感無く横ばいとなっています。
③ 下ヒゲ大陰線、上ヒゲ陰線からの相場下落
最後の赤丸では、ローソク足は大きな下ヒゲをつけた陰線となっています。
下ヒゲは一時的に下落したものの、取引終了にかけて大きく上昇したサインではありますが、翌日は大きな上ヒゲをつけて、非常に値動きが荒く方向感がつかみにくい展開となっています。
ローソク足の移動平均線との位置関係を見てみると、ローソク足は下に位置していますので、下落相場であることがわかります。
上ヒゲをつけた陰線の後、相場は下落しています。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
ローソク足は一目で値動きやトレンドがわかる非常に便利なツールですので、是非覚えておいて下さい。
移動平均線などの他のテクニカル指標とあわせて使うと、より相場の方向性を分析するのに役立ちます。
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