JASDAQに上場する6636 ソルガム・ジャパン・ホールディングスが粉飾決算の疑いで、証券取引等監視委員会の強制調査を受けたことを発表しました。
ここではその内容と株価や業績への影響をみていきたいと思います。
目次
ソルガム、2017年3月期決算粉飾、金融商品取引法違反の疑いで強制調査。メキシコ関連会社が架空取引か。
ソルガムは2017年3月期決算を粉飾し、金融商品取引法違反の疑いで強制調査が行われています。
メキシコにある関連会社SUPER XORGHUM ASIA HOLDINGSが架空取引での利益計上した疑い、2017年3月期決算の連結キャッシュフロー計算書において、営業活動におけるキャッシュフローの虚偽記載の疑いが持たれています。
ソルガムは調査に協力することを2018年5月24日に発表しました。
⇒【損益計算書の見方を解説】
ソルガム粉飾決算の疑いで強制調査。業務内容や会社概要とは?決算の詳細や業績への影響は?JASDAQに上場した日は?
ソルガムは1970年創業でスーパーソルガム種子の販売や栽培作業の受託、栽培全般に関わるコンサルティングなどを主に手掛けます。
2007年2月16日にJASDAQに上場しました。
ソルガムの2018年3月期決算は、当期純利益が▲23億円の赤字でした。
また2019年3月期決算見通しは、売上金の回収遅れや売買契約の解除などがあり、算出が困難なことから公表していませんでした。
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ソルガム粉飾決算で強制捜査。株価は急落。今後の見通しやテクニカル分析は?
強制捜査が発表された2018年5月24日のソルガムの株価は前日比▲23円(▲23%)の77円で引けています。
以下はソルガムの日足チャートです。
業績が苦しいことから、2017年11月27日高値277円から下降トレンドが継続しています。
テクニカルには3本の移動平均線が下向き、短期移動平均線と長期移動平均線がデッドクロスを完成し、株価は全ての移動平均線より下にあることから、非常に弱いチャートです。
今後粉飾決算の概要が明らかになりますが、業績は苦しいことからも株価の上昇は厳しく、反発しても25日移動平均線(緑色)が位置する100円近辺が上値の抵抗になると思われます。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
上場企業の粉飾決算という不祥事のニュースがまた入ってきました。
まだ強制調査の段階で詳細は不明ですが、株価は大きく急落、今後も下値を探る展開が続いていくと思います。
今後のニュース、値動き注目です。
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