スルガ銀行の年収・賞与(ボーナス)制度の詳細とは?融資実績が直結する設計の影響でシェアハウス・不動産向け不正融資が横行か。個人的にキックバックを貰っていたケースも?

第三者委員会によって調査が行われているスルガ銀行の不正融資問題。

問題が発生した背景には、融資金額の実績がボーナスに直結するという制度設計となっていたことが、日本テレビの取材で明かになりました。

ここではスルガ銀行の年収、ボーナス制度についてみていきたいと思います。

⇒【京都銀行不祥事、株価への影響は?

スルガ銀行の賞与・ボーナス制度は?年収・給与は? 

スルガ銀行のボーナス制度は、融資金額によって4ヶ月から1年分までの幅があったことが明かになりました。

ボーナス制度設計によって、不正融資が横行した可能性が高いとみられています。

スルガ銀行の2018年3月期決算の有価証券報告書によると、3月31日時点での年間平均給与は約800万円となっています。

従業員数は1,484人となっていますが、この中には嘱託等480人と臨時従業員613人の合計1,093人を含んでおり、これらを除外すると391人となり、スルガ銀行の正規雇用社員の平均年収は800万円より高くなるでしょう。

平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は18.7年となっています。

⇒【きらぼし銀行、現金横領と殺人事件の不祥事。その詳細とは?

スルガ銀行の給与とボーナス(賞与)の内訳は? 

年収800万円、ボーナス4ヶ月分で試算すると、月収は50万円(年間600万円)、ボーナス200万円となる計算です。

こればもしボーナス1年分となれば、ボーナスは600万円で年収は1,200万円と大きく差が開きます。

平均給与から計算しただけでも、ボーナスは最大で年間400万円の差が出ることとなり、これがスルガ銀行行員の不動産向け融資のインセンティブとなっていた可能性が高いです。

⇒【七十七銀行元行員不正発覚。その詳細とは

スルガ銀行行員は不動産融資によってさまざまなキックバックを個人的にうけていた可能性も。 

スルガ銀行は、不動産融資においてキックバックなどを貰っていたという噂もあります。

たとえば、地方都市の不動産物件に融資する場合には現地への視察が必要となりますが、スルガ銀行の行員は会社から出張費を貰っているにもかかわらず、不動産業者に出張費の負担をお願いし、個人的に出張費貰っている人もいたようです。

また不動産物件購入の際には、司法書士を紹介し、司法書士からも紹介料という形で個人的にキックバックを受けていた人もいたようです。

ここまでくると、不動産業者から売買利益の一部を貰っていた可能性も否定できません。

これらはどこまでが事実かはわかりませんが、これらに加えて融資金額の実績がボーナスに反映されるとなると、強引に不動産融資を実行することによって、大きな金銭的なメリットがあった可能性があります。

⇒【レオパレス決算下方修正。株価への影響は?

スルガ銀行の年収・賞与(ボーナス)制度の詳細まとめ 

このように融資金額が賞与に直結する設計となっていたため、不正融資が発生したといえるかもしれません。

また不動産向け融資では個人的なキックバックをもらっている可能性も指摘されていて、それが書類の改ざんに繋がった可能性が高そうです。

スルガ銀行の不正融資問題、今後も詳細が明かになってくると思われ、目が離せません。

なお、スルガ銀行は問題発生以降、賞与制度を変更しているとのことです。

<こんな記事も読まれています>

⇒【スルガ銀行倒産・静岡銀行との合併の可能性は?
⇒【静岡銀行・スルガ銀行のビジネスモデル比較
⇒【スルガ銀行が不動産業者から好まれる理由とは
⇒【サラリーマン引退のための不動産投資戦略とは
⇒【銀行融資二重契約オーバーローンについてわかりやすく解説
⇒【スルガ銀行金利交渉の方法やテクニックを解説
⇒【株式投資で億り人達成のコツや方法とは?
⇒【テンバガーの詳細をわかりやすく解説
⇒【地方銀行株で利益を上げるための方法やポイントとは?
⇒【高配当株を長期保有する際の6つのポイントとは?
⇒【株主優待で効率よくお金を貯めるポイントを解説
⇒【株式投資の真実とは
⇒【初心者に伝えたい株式投資の心構えとは
⇒【株式投資のメリット・デメリットを解説
⇒【損切りの詳細について解説
⇒【株で失敗しないコツ!株式投資で失敗する人の3つの特徴とは?

関連記事

  1. 「グレゴリー・ケリー」「カルロス・ゴーン」逮捕の日産株価への影響。割安で絶好の買い場?

  2. 岡野光喜スルガ銀行会長、融資の私的流用の金額は数十億円規模?株価は大幅安、今後の値動きへの影響は?第…

  3. カブドットコム証券、株価上昇・下落の可能性。KDDIが559円でTOBを発表、上場廃止へ。

  4. シャープ、東芝のパソコン事業買収。鴻海のノウハウ活用へ。買収金額などの詳細は?株価や業績への影響は?…

  5. きらぼし銀行2018年8月以降株価上昇の可能性は?行員による横領や死体遺棄の殺人事件の不祥事の業績や…

  6. メルカリ2018年8月以降株価上昇の可能性は?黒字化のタイミングは?2018年6月期決算は赤字幅拡大…

  7. 「回転売買」の詳細を株初心者にわかりやすく解説。読売新聞報道の準大手証券会社はどこ?

  8. 日経平均株価2018年10月以降上昇・下落の可能性は?大幅上昇で23,000円を突破、年初来高値更新…

  9. スルガ銀行のシェアハウス不正融資問題が株価や業績に与える影響を解説。チャートは下降トレンド形成中。純…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

おすすめ記事

おすすめ記事

  1. 「小僧寿し」株価上昇・下落の可能性。債務超過で上場廃止の猶予期間入りへ。
  2. 「FIP投資顧問」行政処分勧告。KAZMAX(カズマックス)サロンへの影響は?
  3. 鳥貴族株価上昇・下落の可能性。2019年7月期決算赤字転落の影響は?
  4. みずほ銀行株価上昇・下落の可能性。2019年3月決算大幅下方修正の影響や原因は?…
  5. 「五洋インテックス」株価上昇・下落の可能性。週足チャート逆三尊形成で反発期待。

人気記事

PAGE TOP