スポンサー探しが難航している大塚家具は、2018年12月期中間決算が赤字となったことを発表しました。
大塚家具は経営難に陥っており、自力での再建が不可能と言われています。しかしながら、業績が苦しい大塚家具を支援する企業はなかなか現れず厳しい状況。
ここでは大塚家具決算の内容と、父親・勝久氏の「匠大塚」支援の可能性、株価の動きについてみていきたいと思います。
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目次
大塚家具2018年12月期上半期決算は赤字。通期も3期連続赤字で配当は未定に。
大塚家具の2018年12月期上半期決算は、売上高が前年度同期比▲12.0%の188億円、経常利益が前期▲26億円から拡大し▲34億円、上半期純損失は前期▲45億円から縮小し▲20億円となりました。
通期業績については、売上高が前期比▲8.4%の376億円、経常利益が前期▲51億円から拡大し▲52億円、当期純損失が前期▲72億円から縮小し▲34億円となる見込みです。
当初通期見通しは13億円の黒字を見込んでいましたが、8月7日業績を下方修正し、3期連続の赤字となります。配当は未定となっています。
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大塚家具スポンサー探し難航。父親・勝久氏の「匠大塚」支援の可能性は?「ヨドバシカメラ」は見送り。
大塚家具は業績不振に苦しむ中、自力での再建は難しいと判断し、支援先を探していますが、交渉は難航しています。候補として名前のあがった「ヨドバシカメラ」は支援見送り。
現時点では貸会議室を運営する「TKP」と台湾の「能率集団」が候補となっていますが、具体的な進展は見られていません。
2015年3月の株主総会で社長の大塚久美子氏と父親である勝久氏のお家騒動で話題となった大塚家具でしたが、プロキシーファイト争奪戦は娘の久美子氏が制し、勝久氏は大塚家具を離れて「匠大塚」を立ち上げました。
大塚家具はお家騒動以降業績悪化が続いています。父親・勝久氏が経営する「匠大塚」が支援する可能性については、子供であるため応援はするが、あのような形で追い出されているため、支援することはないとコメントしています。
スポンサーが見つからず、苦しい状況が続きそうです。
大塚家具株価上昇・下落の可能性は?決算発表・スポンサー交渉難航の影響は?
大塚家具の2018年8月14日の株価は、前日比▲3円(▲0.8%)の389円で取引を終了しています。決算発表は大引け後であったため、影響が出るのは8月15日以降ですが、事前に下方修正していたため、影響は少なそうです。以下は大塚家具の日足チャートです。
大塚家具のスポンサー探しが明かになると一時的に株価は上昇しましたが、その後は再度下落に転じ、安値圏での推移となっています。
テクニカルには25日移動平均線(緑色)で下げ止まることができるかがポイントです。25日移動平均線を下抜けするようだと、7月9日に付けた年初来安値340円が視野に入ってきます。
スポンサーが決定するまでは、株価が上昇する材料はなく、当面は安値を警戒しながらの値動きが続くと思われます。
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大塚家具株価上昇・下落の可能性まとめ
大塚家具の2018年12月決算は事前発表通りの苦しい状況で、株価への影響は特になさそうです。スポンサー探しは難航しており、スポンサーが決まるまでは年初来安値更新を睨みながらの安値圏での値動きになるでしょう。
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