家具・インテリア販売を行うニトリが北海道小樽で宿泊業に参入することが明かになりました。主軸事業とは関連性がないと思われる事業参入にはどのような意図があるのでしょうか？
ここではニトリ宿泊事業参入、株価の動きについてみていきたいと思います。
⇒【ドルコスト平均法を解説】
目次
ニトリ北海道小樽で「銀鱗荘」取得でホテル事業参入へ。取得費用は理由とは？「似鳥芸術村」との相乗効果（シナジー）は？
ニトリが取得した「銀鱗荘」は1873年に建設され、1939年に現在の小樽へ移設、ホテルとして開業しました。フランス料理レストランも併設されており、ミュシュランガイド北海道版2017では5段階評価で上から2番目に選ばれています。
ニトリが取得したのは2018年6月末で、取得費用は公開されていません。従業員はそのままニトリが引き継ぎ、日帰り温泉や建物を一般公開するなどで、多くに人が利用できる形にしていく予定です。
ニトリは2016年に小樽運河近くに「小樽芸術村」を開業しています。4軒の歴史的建造物を活用し「似鳥美術館」「アールヌーヴォー・アールデコグラスギャラリー」「ステンドグラス美術館」「旧三井銀行小樽支店」を運営。
「銀鱗荘」と「小樽芸術村」で観光客の名所を目指します。似鳥昭雄会長は「北海道への恩返し」とも話しています。
ニトリ株価、年初来安値更新で下落警戒。2018年8月以降上昇の可能性は？
2018年8月14日のニトリの株価は、前日比+225円（+1.4%）の16,300円で取引を終了しています。日経平均株価は前日の暴落した分上昇しており、ニトリの株価上昇も「銀鱗荘」取得の影響ではなく、外部要因によるものだと思われます。以下はニトリの日足チャートです。
2018年のニトリの株価は、6月にかけては上昇し、6月19日には年初来高値となる19,850円を付けました。しかしながら、その後は大きく下落し、8月13日には年初来安値となる16,050円を付け、安値圏での推移が続いています。
テクニカルには3本の移動平均線が下向きとなっており、下落に向かいやすいチャートとなっています。ここ数日は10日移動平均線（ピンク色）が上値の抵抗となっており、上昇しても再び下落に転じる可能性が高いです。
下値の目途となるは2017年12月25日に付けた安値15,515円。上昇に転じるためには25日移動平均線（緑色）が位置する16,600円台まで回復する必要がありますが、簡単にはいかなそうです。
年初来安値更新を警戒した値動きが続くでしょう。
ニトリ2018年8月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
ニトリは本業とは違うホテル・宿泊事業への参入を決めましたが、取得費用も明かになっておらず、どの程度影響があるのかはわかっていません。
株価は年初来安値更新と安値圏で推移が続いており、上昇に向かうには時間を要しそうです。
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