相場が大きく動いた際には、ボラティリティが大きくリスクが高くなっている、というような話を見聞きすることがあると思います。
ボラティリティは投資を行っていく際には重要な指標の一つですので、ここではその意味や使い方についてみていきましょう。
目次
ボラティリティとは?高い、低いは価格変動にどう影響するのか?
ボラティリティとは、ある銘柄の価格変動率を示す指標で、価格の変動が大きいほどボラティリティが高く、価格の変動が小さいほどボラティリティは低くなります。
略してボラということもあります。
ボラティリティは投資家の心理を表す指標とも言うことができ、株価が大きく動いた際には投資家は恐怖から通常とは異なる行動をとってしまうことがあります。
一般的には取引量が多く流動性の高い大型株はボラティリティが小さく株価の値動きは安定し、取引量が少なく流動性の低い小型株や新興市場株はボラティリティが大きく株価の値動きは荒くなります。
⇒【株価変動の要因を解説】
ボラティリティと株価の関係を日経平均株価チャートで見てみよう。
ボラティリティと株価の関係性を、日経平均株価日足チャートを使ってみていきたいと思います。
ボラティリティはチャート下段の赤く囲った箇所で表示されています。
ボラティリティが高くなったポイントを3か所青丸で示していますが、その日のローソク足は値動きが大きくなっているのがわかります。
中でも2つ目の青丸のポイントである2018年2月6日はボラティリティが一番高くなっており、その日の株価は前日比▲1,072円の大陰線で、高値と安値の差は1,199円でした。
ボラティリティは一般的に5を超えると高いと言われています。
⇒【日経平均株価の詳細を解説】
⇒【ローソク足の見方を解説】
ボラティリティの高い銘柄はスキャルピングやデイトレード向け?代表的なテクニカル指標とは?
ボラティリティの高い銘柄は値動きが大きくなるということを見てきましたが、ボラティリティの高い銘柄はどのようなトレードスタイルに適しているのでしょうか?
超短期間で行うスキャルピングやデイトレードを行っている投資家は、値動きの大きな銘柄を探して投資しますので、ボラティリティの高さに注目しています。
そのためボラティリティの高い銘柄は短期トレード向きといえます。
ボラティリティを使った代表的なテクニカル指標には、ボリンジャーバンドやART(アベレージ・トゥルー・レンジ)などがあります。
ボラティリティが高いとリスクが高くなるのはもちろんですが、そのリスクを認識した上で適切にリスク管理を行えば、利益を上げるチャンスも大きくなります。
⇒【ATRの詳細を解説】
まとめ
ボラティリティは株価が暴落した際に取り上げられる場合が多く、ネガティブな印象を持たれている方も多いと思います。
ボラティリティが意味するものをしっかりと理解して、リスク管理を行いながら、投資をしていきましょう。
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