株価のチャートを見る際に、必ずと言ってよいほど移動平均線は表示されています。
移動平均線は、最も重要かつよく使われているテクニカル指標です。
ここでは移動平均線についてみていきましょう。
初心者に解説!移動平均線とは?
移動平均線とは、一定期間の終値の平均値を結んだ折れ線グラフのことで、移動平均線の角度を見ることで株価のトレンドがわかります。
日足チャートで10日移動平均線を表示させると、直近10日間の終値の平均値の推移が一目でわかります。
日足チャートよく使われるのは、5日移動平均線(1週間分相当)、10日移動平均線、25日移動平均線(1ヶ月分相当)、75日移動平均線(3ヶ月分相当)です。
⇒【トレンドの詳細を解説】
移動平均線を使って株価チャートを見てみよう。具体的なトレードポイントとは?
ここでは2017年6月23日から2018年4月26日のトヨタ自動車(7203)の日足株価チャートを使って、移動平均線がどのように機能するのか見ていきたいと思います。
移動平均線は10日(ピンク色)、25日(緑色)、75日(水色)の3本を表示しています。
まず大きなトレンドとして、3本の移動平均線の傾きから2017年6月23日から2018年1月まではアップトレンドを形成しているのがわかります。
その後2018年1月末から10日移動平均線が下向きになったのに続いて、25日及び75日移動平均線も下向きとなり、ダウントレンドとなっています。
それでは更に詳細に見ていきましょう。
(A) 相場の立ち上がり期
まだ明確なアップトレンドが開始していない時期ですが、黒丸のポイントでは25日移動平均線がサポート、青丸のポイントでは75日移動平均線がサポートとなって反発しています。
(B) 相場の上昇期
相場の上昇が始まると、紫丸のポイントでは10日移動平均線がサポートとなって反発しています。特に上昇が強い時期には10日移動平均線で反発していきます。
(C) 相場の下落期
相場の下落が始まると、赤丸のポイントでは25日移動平均線がレジスタンスとなって、反落しています。
このように様々なポイントで、移動平均線が機能しています。
このトヨタの例では、アップトレンドの際には10日や25日移動平均線で反発したところを買う、ダウントレンドの際には25日移動平均線で反落したところを空売りをすることで利益を上げていくことか可能です。
⇒【押し目買いの詳細を解説】
⇒【戻り売りの詳細を解説】
まとめ
移動平均線は多くの人が使うテクニカル指標ですので、非常に意識されやすく、抵抗になることが多いです。
トレンドが発生した際にはうまく利用することで利益をあげていくことが可能となります。
どの移動平均線を使えばよいという正解はありませんので、あなた自身で使いやすいものを見つけてみてください。
移動平均線も絶対ではありませんので、思惑と株価が逆に動いた際には、損切りをして資金を守ることは忘れないでください。
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