野村ホールディングス(HD)の2019年1月31日の株価は、前日比+5.5円(+1.3%)の441.9円で取引を終了しました。
同日発表した2019年3月期第三四半期決算は純損失が▲1,013億円と赤字に転落し、今後株価に影響を与える可能性が高く、2018年12月25日に付けた年初来安値393.0円を下抜けるかもしれません。
ここでは野村HDの株価の動きと決算の状況についてみていきたいと思います。
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野村HD株価の値動き
2018年の野村HDの株価は1月24日年初来高値となる756.5円を付けた後、下降トレンドを形成し、12月25日には年初来安値となる393.0円を付けました。2019年に入ってからは安値から反発していましたが、決算赤字転落によって再度年初来安値を試す可能性が高くなったと言えるでしょう。
テクニカルには25日移動平均線(緑色)がサポートとして機能し、10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線がゴールデンクロスを完成。上昇が期待できるチャートとなっていましたが、2月1日以降の株価の動きに注目です。
野村HD株は様子見がおすすめ
年初来安値の393.0円を下抜けした場合、次のサポートとなりそうな価格帯は2016年7月1日に付けた安値338.8円となります。赤字転落のインパクトは大きく、一気に年初来安値を割り込む可能性がありますので、安値からの反発を確認するまでは新規の買いは見送った方が良いでしょう。
現在株を保有している人も年初来安値を割り込んだら下落幅が大きくなる可能性があるため、資金管理がしっかりとできる場合を除いては損切りした方が良いです。
野村HD赤字転落
野村ホールディングスの2019年3月期第三四半期決算は、売上高が前期比▲8.5%の1兆3,367億円、純損失が▲1,013億円となりました。
赤字転落の原因は法人向け事業の収益悪化と、買収したリーマン・ブラザーズ証券などの減損によるものです。
2019年3月期通期見通しは不確実性が多く、予想を公表していません。今後さらなる赤字拡大の可能性があるかもしれません。
まとめ
野村HDの2019年3月期第三四半期決算は赤字転落となり、株価への影響が注目されます。年初来安値となる393.0円を更新していくようであれば、一気に下落する可能性がありそうです。
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