大和ハウス工業の2019年1月30日の株価は、前日比▲20円(▲0.6%)の3,504円で取引を終了しました。元営業所長が約4,000万円のリベートを受け取り、東京国税庁から所得隠しを指摘されていたニュースが発表されましたが、特に株価への影響はみられていません。
ここでは大和ハウスの株価の動きと、所得隠しについてみていきたいと思います。
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大和ハウス工業の株価の動き
大和ハウスの株価は2018年9月12日に年初来安値となる3,119円を付けた後、上昇しています。10月25日の3,213円、12月25日の3,270円と安値を切り上げており、また2019年1月19日には3,699円と高値も切り上げています。
現在の株価は調整している状況ですが、このまま安値を維持したまま高値を再度切り上げることができるのか注目です。
大和ハウス工業株価のテクニカル分析
テクニカルには1月19日に3,699円の高値を付けた際には200日移動平均線(オレンジ色)がレジスタンスとなって下落しましたが、現在は75日移動平均線(水色)がサポートとなっており、どちらに抜けていくのか重要な局面を迎えています。
チャート的には上昇トレンドを形成しつつあるため、12月25日安値3,270円を下抜けするまでは、株価は上昇していく可能性が高そうです。
3,700円~3,800円の価格帯は2018年8月9日に大きく下落した際に窓開けしており、3,700円を突破すれば一気に4,000円近くまで上昇する可能性もあります。
大和ハウス工業所得隠しが発覚
大和ハウスの元営業所長は2017年、取引先であるハンセン・ジャパンからコンサルティング料として妻が取締役を務めるシンガポールの会社に約8,000万円を送金させ、このうち4,000万円がリベートとして元所長の個人所得に当たると認定。重加算税を含めて約2,500万円を追徴課税しました。
大和ハウスはハンセン・ジャパンと太陽光パネルの納入契約を2016年に約15億円で締結。ハンセン・ジャパンは元所長に要求されたので会社として支払ったとしています。
まとめ
大和ハウスは元所長の所得隠しが発覚しましたが、本人は2018年7月に自主退職しており、会社としての関与は軽微のため、株価への影響は見られていません。安値からの上昇を試している最中であり、このまま上昇トレンドを形成していくことができるのか、注目です。
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