「ソフトバンク」の上場2日目の株価は、前日比+14円(+1.1%)の1,296円で取引を終了しました。寄り付きと同時に売り込まれ、一時は前日比▲106円の1,176円まで下落しましたが、その後は買いが優勢となり、引けにかけて上昇しました。
ここではその詳細についてみていきたいと思います。
⇒【「ソフトバンク」初値が公開価格割れした理由】
⇒【「ソフトバンク」株価上昇・下落の可能性】
「ソフトバンク」安寄りも陽線引け
「ソフトバンク」の12月20日の株価は、前日の大きな売り越しの流れを引き継いで、寄り付きは前日比▲99円の1,183円と安くはじまり、1,176円まで下げる場面がありましたが、その後は買いが優勢となり、プラス圏で引けました。
米国FOMCの利上げによって日経平均株価が前日比▲595円(▲2.8%)と大きく下落した中では、「ソフトバンク」株は堅調に推移したと言えます。
⇒【IPO株売却のタイミング】
「ソフトバンク」安寄りの原因
「ソフトバンク」株が朝方売り込まれたのは、通信障害で約1万人が解約したと報道されたことが要因と考えられています。
また上場初日の値動きを見て、証券会社が算出する妥当な株価が648円~1,228円と現在の価格よりも安かったことも影響していると言えるでしょう。1,000円以下が妥当と考えている証券会社が多く、今後も上値は重くなりそうです。
「ソフトバンク」今後の値動き予想
上場2日目の「ソフトバンク」株価はかろうじてプラスで引けたものの、今後も安値を試す可能性があるので要注意です。多くの証券会社が予想する通り、1,000円を割り込んでくる可能性もあるかもしれません。
一方で上値は、1,500円近辺まで上昇するとIPOに当選した投資家が一気に売却に動く可能性が高く、1,500円を超えて上昇していくのは簡単ではないでしょう。
「ソフトバンク」1,500円は妥当か?
引き続き「ソフトバンク」の公開価格1,500円は妥当だったのかという議論がされていますが、価格設定の根拠に年間の配当利回りが5%になるように設定されたという指摘がなされています。
確かに「ソフトバンク」のような大企業で配当利回り5%は魅力的な水準ですが、配当利回りを中心に考えて設定したとなると、他の指標から考えて割高と指摘されてもおかしくはなさそうです。
まとめ
「ソフトバンク」の上場2日目の株価は、日経平均株価が大幅に下落する中、小幅上昇して引けました。ただ引き続き公開価格1,500円は下回っており、1,500円を超えていくのは容易ではなさそうです。
引き続き株価の動きに注目していきたいと思います。
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