「ソフトバンク」の初値は公開価格1,500円対比▲37円(▲2.5%)の1,463円、終値は公開価格対比▲218円(▲14.5%)の1,282円となりました。
公開価格を大幅に割れて取引を終了し、「ソフトバンク」の株価は今後も軟調に推移していく可能性が高そうです。ここでは「ソフトバンク」株価上昇・下落の可能性についてみていきたいと思います。
⇒【「ソフトバンク」初値が公開価格割れした理由】
⇒【「ソフトバンク」初値予想と売却のタイミング】
「ソフトバンク」上場初日の値動き
「ソフトバンク」のIPO初日の株価は9時に高値1,464円を付けた後下落に転じ、引けにかけては更に下げ幅を拡大して取引を終了しました。
日経平均株価の下落、通信障害の影響などが下落の要因として考えられますが、明日以降も下落していく可能性があり注意が必要です。どのような値動きになるのか、注目です。
⇒【IPO株売却のタイミング】
「ソフトバンク」株価が下落する可能性
「ソフトバンク」の終値時点での時価総額は約6.1兆円であり、公開価格ベースの約7.2兆円からは大きく下落しています。
しかしながら同業他社の「KDDI」の12月19日終値時点での時価総額は約6.3兆円であり、これと比較すると「ソフトバンク」の株価はまだ割高と指摘する声も多いです。株価1,050円の時価総額約5兆円くらいが適切という意見もあり、まだまだ下落する余地はあるかもしれません。
「ソフトバンク」公開価格1,500円超えが困難な理由
今後「ソフトバンク」の株価が上昇に転じたとしても、公開価格である1,500円を突破するのは容易ではなさそうです。IPOで当選した投資家は1,500円で株式を保有しており、ここまで上昇したら損をせずに逃げ切りたいと考えている人は多いはずです。
そうなるともし1,500円まで上昇してもそこで一旦利食いの売りが入り、簡単に突破することはできないでしょう。
「ソフトバンク」株は買いか?
「ソフトバンク」の株価は中長期的には上昇してくる可能性はあると思いますが、現時点では下値を探っていく可能性の方が高そうです。2019年には「楽天」も携帯電話事業に参入してくるため、更なる競争激化・収益率低下が懸念されます。
ただ2019年3月末の「ソフトバンク」の配当は37.5円で、配当利回りは2.9%となっています。1年間の配当利回りで考えると5.8%という高い水準であり、株価が下がったところでは配当目的の買いが入る可能性があります。
中長期目線で考えるのであれば、安くなったところを少しずつ拾っていくとは面白いと思います。
⇒【高配当株を長期保有する際の6つのポイント】
⇒【株主優待で効率よくお金を貯めるポイント】
まとめ
「ソフトバンク」の上場初日の株価は公開価格を大きく割れて取引を終了しました。今後もしばらくは公開価格以下の水準での値動きが続くと思われ、更なる下落には要注意です。
ただ配当利回りも高く、中長期的には株価が上昇する可能性はあるので、安くなった水準で拾っていくのは面白いと思います。
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