アメリカの投資ファンドのベインキャピタルは2017年10月にADKのTOBを実施しましたが、その際にADKの元執行役員がインサイダー取引に関与した疑いが持たれています。
このニュースによってADKの株価にどのように影響を与えるか気になった人もいると思いますが、ADKは既に上場を廃止しているため、影響はありません。
ここではADKのインサイダー取引疑惑、株式上場廃止についてみていきたいと思います。
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ADKの元執行役員がTOBでインサイダー取引に関与した疑い
ADKの元執行役員は、ベインキャピタルがADK株をTOBするという事実を知りながら、その情報を知人に伝えたうえでADK株の売買をさせた疑いが持たれています。
通常はTOBのニュースが発表されれば株価は上昇することが多く、ADKのケースにおいては上場廃止に向けて全株式を取得するためのTOBであるため、市場価格に対してプレミアムを支払ってのTOBとなっています。
TOB前にADK株を購入してTOBに応募すれば儲かるという簡単なスキームではありますが、もちろんこれはインサイダー取引に該当し、金融商品取引法違反となります。
証券取引等監視委員会はADKの元執行役員がインサイダー取引に関与したとして、関係先の調査を進めています。
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ADKは2018年3月16日に東証一部から上場廃止
ADKは東証一部に上場していましたが、ベインキャピタルのTOBによって2018年3月16日に上場を廃止しています。
そのため今回のインサイダー取引がADKの株価に影響を与えるということはありませんが、ADK自体の信用は大きく損なわれる形となります。
コンプライアンスが厳しくなっている中では、ADKとの商売を見合わせるとう会社も出てくることが予想されます。
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まとめ
ADKの元執行役員がインサイダー取引に関与して、不当に利益を得ていた疑惑が浮上し、調査が進められています。
ADKはベインキャピタルのTOBによって2018年3月16日に東証一部から上場廃止となっており、今回のニュースが株価に影響を与えることはありません。
しかしながら、ADKの信用自体は大きく損なわれる為、商売への影響は避けられないと思います。
今後の調査結果に注目が集まります。
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