米国の金利上昇によって2018年10月10日・11日とダウ平均株価は1,378ドルと大きく下落しました。
それに連動する形で日経平均株価も大きく下落していますが、ビットコイン価格も74万円台から70万円前後に急落しています。
ここでは株式相場とビットコイン価格の関係性についてみていきたいと思います。
株式相場とビットコイン価格が連動する理由
株式相場とビットコインを中心とする仮想通貨価格は連動するという考え方もあれば、逆相関(株価が上昇すればビットコイン価格は下落、またはその逆)するという考え方もあります。
ここではまず連動するという考え方についてみていきたいと思います。
ビットコイン価格は2017年12月に付けたピークから約1/3の水準まで大きく下落しているものの、まだ多くの投資家が投資対象として注目しており、実際に資金を投入しているという人も多いことでしょう。
ただビットコインなどの仮想通貨では短期売買は行わずに、ある程度中長期での大きな値上がりを狙っているという人が多いと考えられています。
そのため投資パターンとしてよくあるのが、株は比較的短期売買をしながらビットコインは中長期売買という形です。
このやり方を採用しているとなれば、株式相場が下落することによって、証拠金維持率のキープするためや、絶好の押し目買いポイントと考えて株を買う動きが出てきます。
そうなると中長期的に保有していたビットコインを売却してその代金を株式投資に回すという動きがみられ、ビットコイン価格が下落する可能性があります。
この動きが多く行われれば、株式相場とビットコイン価格は連動する形となります。
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株式相場とビットコイン価格が逆相関の理由
では反対に株式相場とビットコイン価格が逆相関するケースはどのような状況なのでしょうか?
株式相場が下落するだいたいの場合においては、円やドルなどの基軸通貨が買われ、新興国通貨などは売られる傾向がみられます。
新興国通貨が暴落することになると、その国の人たちは自国通貨を信用することができなくなり、その逃げ先としてビットコインを中心とした仮想通貨が選択されることがあるでしょう。
過去には実際にこのようなケースにおいて、ビットコインが買われるという事態が起こっています。
日本に住んでいると日本円は安定しているし、送金も問題なくできることからあまりイメージがわかないかもしれませんが、新興国通貨のように安定しないところでは、海外送金も容易なビットコインなどの需要が高まる傾向があります。
これが株式相場とビットコイン価格が逆相関する理由です。
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株式相場が上昇した際のビットコイン価格への影響
株式相場とビットコイン価格が連動・逆相関するケース、ともに株式相場が下落したケースでみてきましたが、上昇した際には同じような関連性がみられる可能性もあるし、反対になる可能性もありそうです。
もし株式相場が上昇すれば、その利益でリスクの高いビットコインに投資しようという動きがみられ、価格は上昇するかもしれません。
一方で株式相場が好調なのであれば、ビットコインに投資するよりも株式に投資した方がよいとう判断をして、ビットコインを売却し株式市場に資金が流れ込み、ビットコイン価格は下落するかもしれません。
いちがいにはどのような動きになるのか予想するのは難しいですが、その時の株式市場と仮想通貨市場の状況次第となりそうです。
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まとめ
最近のダウ平均株価の下落局面においては、ビットコインを中心とした仮想通貨価格も下落し、連動性を確認することができました。
ただその時々の状況によって連動することもあれば、逆相関の関係になることもあり得るので、どちらの動きにも対応できるように準備しておくことが望ましいです。
その時の株式相場と仮想通貨相場の状況次第でどちらにも動く可能性があると言えるでしょう。
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