不動産投資アパートの販売を行うシノケンの株価が2018年9月3日、大幅に下落しました。
材料となったのは同じ不動産業者のTATERUが顧客の預金残高を改ざん・水増しをしたり、見せ金報道を受けて、同業者のシノケンの株価も影響が出た形となっています。
ここではシノケンの株価の動き、不正融資関与の可能性についてみていきたいと思います。
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シノケン、TATERUの不正融資関与報道を受けて株価大幅下落。
シノケンの2018年9月3日の株価は、前日比▲275円(▲15.8%)の1,470円と大幅に下落して取引を終了しました。
取引中には一時ストップ安となる1,350円まで下落しています。以下はシノケンの日足チャートです。
2018年のシノケンの株価は緩やかな上昇トレンドを形成しており、8月1日には年初来高値となる1,997円を付けました。
その後は調整をしていましたが、今回の急落を受けてトレンド転換となるか注目が集まります。
テクニカルには200日移動平均線(オレンジ色)を大幅に割り込んでおり、明日以降回復できるかがポイントとなります。
200日移動平均線を回復できないと、年初来安値となる1,185.5円を目指す可能性もあるかもしれません。
株価急落によってボラティリティが上昇し、明日以降も値動きが荒い展開となるため、株価の方向感がわかるまでは、取引を見合わせたほうが良いでしょう。
窓埋めが完了するまでは株価の上昇は期待できなさそうです。
シノケンが不正融資に関与していた可能性は?
シノケンはTATERUの影響を受けて株価が大幅に下落していますが、シノケンも同様な手口をやっていた可能性はあるのでしょうか?
シノケンのアパート経営は「土地がなくても頭金ゼロで不動産投資ができる」ことを特徴としています。
現在の不動産市況では、通常の融資審査でオーバーローンを組める銀行はほぼないと思われ、TATERUと同様に預金残高の水増し・改ざんや、見せ金の融資を行っている可能性はあるかもしれません。
今後TATERU問題の調査が進んでいくと明かになっていくと思いますが、ここ数年の不動産市場では、上場企業や大手企業なども含めて、不正行為を行って売り上げを伸ばしていた可能性は高そうです。
シノケンでも同様の報道が出るのか注目が集まります。
シノケン2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
シノケンの株価はTATERUの不正融資関与報道を受けて大きく下落しており、今後も大きく影響を受ける可能性があります。
またシノケン自体も不正行為をやっていた可能性は否定できず、今後調査が進んでいくことでしょう。
現時点ではシノケンの株を購入することはおすすめできず、しばらくは様子見した方が良いでしょう。
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