JR東海が発注するリニア新幹線の関連工事において、談合に関与していたとして起訴された清水建設の求刑公判が2018年8月24日に東京地裁で行われました。
ここでは清水建設の求刑内容と業績や株価に与える影響についてみていきたいと思います。
目次
清水建設、リニア新幹線談合・求刑の内容とは?鹿島、大林組、大成建設も関与。
検察側は清水建設に罰金2億円を求刑し、判決は10月22日に下る予定となっています。
リニア新幹線の関連工事にあたっては、清水建設、鹿島、大林組、大成建設の4社が談合したうえで見積価格を提出した疑いがもたれており、起訴されています。
これらの法人4社に加えて、鹿島専任部長の大沢一郎容疑者、大成建設元常務執行役員の大川孝容疑者も起訴。
清水建設の元専務執行役員と大林組の元副社長らは自主的に違反を申告したため、不起訴処分となっています。
リニア新幹線は2027開業を目指す、総工費役9兆円の国家的プロジェクトで、国民の関心が高く、大手企業が談合を行っているという驚きの事件となりました。
清水建設2019年3月期決算見通しは?リニア新幹線談合の業績への影響は?
清水建設の2019年3月決算見通しは、売上高は1兆7,900億円、経常利益は1,260億円、当期純利益は910億円となっております。
今回の公判で求刑を受けた罰金2億円が業績に与えるインパクトはそれほど大きくありませんが、談合という社会的信頼を損なう行為を行ったため、今後の商売に影響を与える可能性は否定できません。
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清水建設、今後の株価の値動きは?
清水建設の2018年8月24日の株価は前日比+13円(+1.3%)の992円で取引を終了しており、リニア新幹線談合による罰金求刑の影響は特にみられていません。以下は清水建設の日足チャートです。
2018年の清水建設の株価は方向感のない典型が続いています。3月26日には年初来安値895円を付けた後、株価は上昇に転じ、7月26日には1,200円まで上昇しました。
しかしながら、7月26日にジャカルタでの訴訟案件の賠償金額が確定すると、株価は下落に転じ、現在は安値圏での推移が続いています。
テクニカルには10日・25日・75日の移動平均線が下向きとなっており、株価は下落しやすいチャートとなっています。
25日移動平均線(緑色)と75日移動平均線(水色)はデッドクロスを完成していることも、株価下落の材料となりやすいです。
目先は8月16日安値960円を維持できるかがポイントとなります。
清水建設2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
清水建設の株価は安値圏での推移となっており、しばらくは下落を警戒する時間が続きそうで、年初来安値更新の可能性もあるかもしれません。
リニア新幹線談合による短期的な決算への影響はなさそうですが、失った信頼によるダメージは大きく、今後どのように影響がでてくるのか注目です。
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