日本は他の主要国と比べてキャッシュレス化が遅れていると言われています。
中国ではアリペイでの決済が主流となり急速にキャッシュレス化は浸透し、スウェーデンはほぼ100%がキャッシュレス化されている状況となっています。
外国人にとってキャッシュレス化はあたりまえのものとなっており、現状のままでは2020年の東京オリンピック時には、多くの外国人来日客が不便を感じることになってしまうかもしれません。
そんな中で日本は政府主導でキャッシュレス化を進める方針ですが、有名飲食チェーンである串カツ田中はこの流れに逆行しています。
ここでは串カツ田中がクレジットカード決済を導入しない理由、株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
串カツ田中、クレジットカードが使える店舗数・導入しない理由とは?
串カツ田中は2018年8月12日現在、日本全国に205店舗、海外に2店舗の合計207店舗を運営しているが、クレジットカード決済を導入しているのはわずか16店舗(7.7%)。
あれだけ有名な飲食チェーンのクレジットカード決済導入比率が低いのには驚きだが、串カツ田中がキャッシュレス化を進めない理由は、手数料の高さです。
飲食業界では食材や飲料の原価、人件費、地代家賃など費用が高くて、利益を確保するのが非常に難しいビジネス。
そんな利益率の低い商売形態で、3%~5%というクレジットカード手数料を支払っていては、経営を圧迫してしまうというのが串カツ田中の考え方。
少しでも経費を削減しようとする串カツ田中の考えは、今後経営にどのような影響を与えていくのか注目です。
クレジットカード・キャッシュレス化による店舗側のメリットとは?
一般論として、クレジットカード手数料は高いものの、キャッシュレス化を導入した方がテンポに取ってメリットは大きいと言われています。
その理由としては以下があります。
① クレジットカードが使えないことで、敬遠する客が増え、売上低下につながる。
② 釣銭の現金を要ししなくてよいため、費用と人件費を削減できる。
③ 売上の管理が容易となり、従業員が売上金を盗むといったことも発生しない。
④ 会計が容易となり、釣銭間違えなどが発生しない。
串カツ田中は価格帯が安く人気であるため、常に満席であることが多い。その状況を考えると①のメリットは串カツ田中には当てはまらないと言えるかもしれません。
串カツ田中、株価上昇・下落の可能性は?
串カツ田中の2018年8月21日の株価は、前日比▲80円(▲2.6%)の3,005円と大きく下落して取引を終了しています。以下は串カツ田中の日足チャートです。
2018年の串カツ田中の株価は下降トレンドを形成しており、7月12日には年初来安値となる2,305円を付けました。その後は回復したものの、年初の水準から考えるとまだ安値圏での推移となっています。
テクニカルには10日・25日・75日の3本の移動平均線が密集しており、方向感のない展開となっています。心理的節目でもある3,000円で反発できるのか、再度2,000円台に突入するのかがポイントとなってきます。
現時点では株価はどちらにも動く可能性があるので、積極的な売買は見送ったほうが良いと思います。
8月3日高値3,480円を超えて上昇していくのか、7月12日安値2,305円を下抜けて下落していくのか、方向感を見極めたほうが良いでしょう。
串カツ田中2018年9月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
串カツ田中はキャッシュレス化の流れは理解しながらも、コストの高さからクレジットカード決済を意図的に導入しないという戦略を取っています。
今後キャッシュレス化が進む中で、どのような影響が出るのか注目が集まります。
株価は年初から下降トレンドを形成していますが、現在は方向感がない状況です。どちらに動くのか状況を見極めたほうが良いでしょう。
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