ヘアカット専門店「QBハウス」を運営するQBネットホールディングス(QBNHD)が、ヘアカット料金の値上げに踏み切ることを発表しました。値上げの理由は何なのでしょうか?同時に発表した決算では、最高益を更新し業績は好調です。
ここではQBNHDの料金値上げの理由、決算の詳細、株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
QBハウス値上げの詳細、理由や背景とは?深刻な人手不足で新規出店ペースも鈍化。
「QBハウス」は2019年2月1日から絵はカット料金の値上げを行います。通常料金は1,080円から1,200円に、シニア料金は1,000円から1,100円。
値上げの背景には、深刻な人手不足の影響があります。従来の給与水準では、理容師の確保が困難となっており、賃金は上昇傾向に。今回の価格改定によって、スタッフの待遇改善を行う予定です。
人手不足は「QBハウス」の出店にも影響しており、人材確保ができずに新規出店のスピードが鈍化しています。今後の成長のために、人手を確保して新規出店を拡大していけるのか、注目です。
QBネットホールディングス2018年6月期決算は3期連続最高益で初の配当実施。4期連続最高益を見込む。
QBNHDは2018年6月決算を発表し、売上高は前期比+7.3%の192億円、経常利益は前期比+10.1%の15億円、当期純利益は前期比+1.8%の10億円。これで3期連続の最高益更新となります。好調な決算をうけて、1株当たり18円の初の配当を実施します。
2019年6月期見通しは、売上高は前期比+5.8%の204億円、経常利益は前期比+16.7%の18億円、当期純利益は前期比+12億円と4期連続最高益を見込んでいます。配当は前期と同じく18円の予定。
QBネットホールディングス、IPO(上場)価格は公開価格割れ。決算好調で株価上昇の可能性は?のれん代が影響?
QBNHDの2018年8月13日の株価は、前日比▲37円(▲1.8%)の1,993円で取引を終了しました。決算発表は大引け後であったため、株価に影響が出るのは8月14日以降となります。以下はQBNHDの日足チャートです。
QBNHDは2018年3月23日に東証一部に上場しましたが、公開価格を6%下回るという、IPO株としては不調なスタートとなりました。5月30日には上場来安値となる1,654円を付けましたが、その後の株価は上昇しています。
今回の決算発表と値上げの影響で株価が上昇に向かえるのか注目です。QBNHDの株価がさえない理由には、多額ののれん代の影響という意見があります。総資産240億円のうち、やく150億円と高い割合ののれん代が計上されており、192億円の売上高に近い数字となっています。今後ものれん代が影響して株価が上昇しにくくなるかもしれません。
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QBハウス(ネットホールディングス)2018年8月以降株価上昇・下落の可能性まとめ
QBNHDの決算は4期連続最高益を見込み、QBハウスの値上げと今後も業績拡大が期待できそうです。株価は上場以降ぱっとしない展開となっているため、上昇できるか注目です。
のれん代が大きいことが株価上昇の足かせとなっている可能性もあり、株式市場がどのように評価・反応していくのでしょうか。
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