外部による第三者委員会が調査を進めているスルガ銀行のシェアハウス向け不適切融資問題。8月中に調査報告をする予定となっていますが、今月中に問題の全容解明となるのか、疑問が残ります。
スルガ銀行は2019年3月期第一四半期決算を発表しましたが、貸倒引当金・不良債権は大きく積み増しされています。今後も不良債権が増加する可能性は高そうです。
ここではスルガ銀行の株価がどこまで下がるのかについてみていきたいと思います。
目次
スルガ銀行年初来安値更新で株価はどこまで下落するのか?
2018年8月10日のスルガ銀行の株価は、前日比▲76円安(▲8.2%)の851円と、大幅に下落して取引を終了、年初来安値を更新しています。以下はスルガ銀行の日足チャートです。
2018年のスルガ銀行の株価は、1月10日年初来高値2,569円を付けた後、シェアハウス向け不適切融資問題が顕在化し、下降トレンドを形成、年初来高値からの下落率は約67%になっています。
テクニカルには3本の移動平均線が下向きとなっており、引き続き下落が続きやすい状況となっています。25日移動平均線(緑色)は相当強い抵抗となりそうで、短期的には上昇しても25日移動平均線で下落する可能性が高いと見ています。
日足チャートでは下落の目途となる価格帯が無く、今後も大きな下落があるかもしれません。
スルガ銀行下落の目安は600円台か?月足チャートからテクニカル分析。
次にスルガ銀行の月足のチャートを見てみましょう。
2012年以降の上昇を2018年の7ヶ月程度で全て打ち消した形となっており、下落の大きさを見ることができます。2009年2月27日安値618円、2011年3月31日安値600円と、600円付近に2つの安値があり、月足レベルでの次のターゲットは600円近辺となりそうです。
8月末までの第三者委員会のシェアハウス向け不適切融資の調査報告、その後に金融庁の行政処分と、まだまだ株価や業績に与える材料は多く、600円近辺まで株価が下落す可能性は十分ありえそうです。
スルガ銀行のPER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)配当利回りからみた株価の水準は割安で買いか?
スルガ銀行のPERは7.9倍、PBRは解散価値となる1倍を下回る0.6倍と、かなり割安な水準となっています。しかしながら、シャアハウス向け不適融資の影響がわからず、今後も決算が下方修正される可能性もあることから、現時点でPERとPBRから判断して株を買うのはリスクが高いといえるでしょう。
配当利回りも2.5%と高い水準となってはいますが、業績の見通しが立たない中では、予定通り配当がでるかはわからない状況です。現時点での配当利回りの高さは、株の買い意欲には繋がらないと見ておいた方が良いでしょう。
⇒【PERの詳細を解説】
スルガ銀行株価はどこまで下落するのかまとめ
スルガ銀行の株価は引き続き年初来安値を更新しており、どこまで下落するかわからない状況です。月足チャートで長期の値動きを見ると、600円台がターゲットとなり、そこまでの下落は覚悟しておいた方が良いでしょう。
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