ローソンの子会社ローソン銀行は、2018年8月10日に銀行業の営業免許を取得したことが明かになりました。今後秋からのサービス提供開始に向け、準備を進めていきます。
コンビニ業界は既存店売上高がマイナスに転じ、新規出店に頼ってきたビジネスモデルは限界を迎えつつあります。ローソンは銀行業進出で、業績を回復させることができるのではしょうか?
ここではローソン銀行の詳細、ローソンの株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
ローソン銀行の戦略や営業開始予定は?セブンイレブン、イオンを追随できるか?三菱UFJ銀行も出資でATMの相互利用は?
ローソンの店舗数は13,000店舗を超え、拡大を続けています。店舗に設置したATMを起点として、ローソン銀行はさまざま金融サービスを提供していく予定です。
ローソン銀行のサービス開始は2018年10月15日を予定しています。同業で銀行行を開始するのは、セブン&アイ・ホールディングス、イオンに次いで3社目となり、先行する2社を追随できるのか注目です。
ローソン銀行は資本金116億円で、ローソンが95%、三菱UFJ銀行が5%出資している。最大のメガバンクが出資していることで、銀行業のノウハウを活かすことができ、またATMの相互利用も可能になると思われます。
ローソン2018年8月以降株価上昇の可能性は?銀行業参入の影響は?
ローソンの2018年8月10日の株価は、前日比+10円(+0.2%)の6,640円で取引を終了しています。ローソン銀行営業許可取得の影響はあまりなかったようですが、日経平均が部下が大幅に下げた中では、株価は堅調に推移したといえるでしょう。以下はローソンの日足チャートです。
2018年のローソンの株価は、下降トレンドを形成しています。7月12日には年初来安値となる6,350円を付け、安値圏での推移となっています。
テクニカルには3本の移動平均線が下向きとなっており、下落方向に向かいやすい状況です。現在は25日移動平均線(緑色)近辺での値動きとなっていますが、この水準を維持したまま上昇に向かえるか注目です。ただ上昇に向かったとしても、75日移動平均線(水色)は強い抵抗になる可能性が高いそうです。
下落した場合は年初来安値6,350円を維持できるかがポイントです。そこを下抜けると、一気に下落が加速する可能性があるので要注意です。
ローソンのPER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)配当利回りの水準は?セブンイレブン、ファミリーマートとの比較は?
ローソンの連結PERは23.7倍、連結PBRは2.4倍となっています。同業ではセブン&アイ・ホールディングスの連結PERは19.2倍、連結PBRは1.7倍、ユニーファミリーマート・ホールディングスの連結PERは34.0倍、連結PBRは2.5倍と、業界内でも大きく異なっています。
既存店売上高の数字を見ると、コンビニ業界で唯一健闘しているのがセブンイレブンですが、PERとPBRは一番低い水準となっています。そこを考えるとローソンのPER・PBRに割安感はなく、今後差が縮まっていく可能性が高いと見ています。
ローソンの配当利回りは3.8%と高い水準となっており、配当狙いの個人投資家から安定的な買いが入る可能性はありそうです。
⇒【PERの詳細を解説】
ローソン2018年8月以降株価上昇の可能性まとめ
ローソンの銀行業の営業許可がおり、秋からサービスを開始することが決定しました。コンビニ単体のビジネスは厳しい中、金融サービスの提供によって、業績向上に向かうのか注目が集まります。
株価は下降トレンドとなっており、今後も下落に要注意です。同業でもPER・PBRの水準は大きく異なっており、今後差が縮まっていく可能性が高いと思います。
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