3547 串カツ田中ホールディングスは2018年7月5日に6月の月次報告を発表しました。全面禁煙を導入し、今後の客足増・売上増が期待されている中、どのような結果となったのでしょうか?
ここでは串カツ田中の月次報告の詳細と株価や業績への影響についてみていきたいと思います。
目次
串カツ田中2018年6月既存店客数増・売上高減。全面禁煙化の効果は出ているのか?店舗数の増減は?
串カツ田中の2018年6月の月次報告では、既存店客数は前年同月比+2.2%と2か月ぶりのプラスに転じました。
しかしながら、既存店売上高が前年同月比▲2.9%と5月の▲2.1%に続いて2ヶ月連続での減少。客数は伸びたものの、客単価は前年同月比▲5.0%となっています。
串カツ田中は店舗の全面禁煙を導入し、家族連れの取り込みを狙っていました。その取り組みもあって客数は伸びていますが、代わりにサラリーマンの来店が減少。家族連れはサラリーマンと比較してアルコールの注文が少なくなるため、客単価は減少しています。
串カツ田中は、全面禁煙導入による客単価減少は想定の範囲内で、客数増加を考えると良い結果と分析しています。
串カツ田中の店舗数は2018年6月末時点で197店舗(直営86+フランチャイズ111)となり、前月から3店舗増加。全店舗売上高は前年同月比+27.6%と店舗数増加が寄与している状況です。
串カツ田中の2018年度決算見通しは?全面禁煙化、既存店客数増、売上高減の影響は?通期見通しに対する進捗率は?
串カツ田中の2018年11月決算は、売上高が75億円、当期純利益が3億9,000万円を見込んでいます。第一四半期決算では売上高が15億円と通期見通しに対する進捗率は20%、四半期純利益が7,059万円と通期見通しに対する進捗率は18.1%となっています。
第一四半期の決算を見ると通期見通し対比ややビハインドとなっています。今後の新規出店である程度の拡大は期待できますが、全面禁煙化によって既存店の客数・売上高をどこまで伸ばせるかがポイントとなってきます。
串カツ田中の株価2018年7月以降上昇の可能性は?日足チャートによるテクニカル分析、今後の値動き予想は?
串カツ田中の株価の値動きをみていきましょう。以下は日足チャートです。
2018年の串カツ田中の株価は緩やかな下降トレンドを形成しています。既存店売上高がマイナスマイナスとなった2018年7月5日には2,640円の安値を付けています。
テクニカルには10日・25日・75日の3本の移動平均線が下向きとなっており、弱いチャートの形状です。7月6日には約3.3%と大きく上昇していますが、株価は10日移動平均線(ピンク色)と25日移動平均線(緑色)の下に位置しているため、上抜けできるか注目です。25日移動平均線が位置する2,890円近辺がレジスタンスとなると、下降トレンド継続となるでしょう。
現状のチャートでは、株価が上昇に向かう様子はなく、全面禁煙化が客数・売上に結び付くまでは横ばいから下落となる可能性が高そうです。
串カツ田中2018年7月株価上昇の可能性まとめ
2018年6月の月次報告では客数増、売上単価減となりましたが、ひとまずは全面禁煙化はプラスに働きそうな形となっています。今後どのように結果として出てくるか注目です。
2020年には東京オリンピックを控え、世界的には禁煙化の流れが進んでいます。いち早く全面禁煙化を取り入れた串カツ田中の業績・株価の動きに注目していきましょう。
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