スルガ銀行は2018年6月28日に株主総会を開催しました。シェアハウス向け不正融資が問題となっている中、株主総会ではどのような答弁があったのでしょうか?
スルガ銀行の株価は不正融資発覚以降大きく下落しています。2018年7月以降の値動きについてもみていきたいと思います。
目次
スルガ銀行株主総会の詳細とは?株主からシェアハウス向け不正融資の批判爆発。
スルガ銀行は静岡県沼津市で本日6月28日10時から株牛総会を行いました。出席株主数は406人と前年の71人から大きく増加、シェアハウスのオーナーも参加した模様です。所与時間は3時間15分とこちらも前年の30分から大幅に長くなっています。
株主からはシェアハウス向け融資の書類改ざんの不正に対する、経営陣への批判が続出。2018年3月期の当期純利益は見通しから大幅に下方修正され、株主の不満はなかなか収まりませんでした。株価も年初には2,500円程度でしたが、現在は1,000円を割れる水準まで大幅下落しています。
スルガ銀行の株価の値動きは?日足チャートテクニカル分析による2018年7月以降株価の上昇・下落の可能性は?
スルガ銀行の株主総会当日の株価は、前日比▲7円(▲0.7%)の958円で取引を終了しました。2018年の株価は1月10日2,569円高値を付けた後、綺麗な下降トレンドに突入しており、6月22日には936円の安値を付けています。高値から安値への下落率は63.6%となっています。
テクニカルには、10日(ピンク色)・25日(緑色)・75日(水色)の3本の移動平均線が下向きとなっており、株価は移動平均線の下に位置していることから、かなり弱いチャートとなっています。年初来安値を更新しており、下値の目途となる価格帯がない状況です。
株価の下げか急激であった反動で、一時的には上昇する局面はあるかもしれませんが、テクニカル的には上昇するシナリオは描きにくくなっています。まずはどの価格帯で下値を固めるのかに注目が集まります。
スルガ銀行のPER・PBRは割安な水準か?2018年7月以降株価の上昇・下落の可能性は?2019年3月決算見通しの達成の確度。貸倒積立金積み増しの可能性は?
スルガ銀行の連結PERは8.9倍、連結PBRは0.6倍とかなり割安な水準まで株価は下落している状況です。ただ2019年3月期決算見通しでは、当期純利益は前期比+257.8%の250億円を見込んでいます。しかしながら、シェアハウス向け融資の影響が未だ不透明、また一部では通常のアパート向け融資でも書類の改ざんが行われていたとのことで、今後貸倒引当金積み増しによる決算下方修正の可能性があります。
まだスルガ銀行が行っている不動産関連の融資の実態がつかめない中では、今後もマイナスの要因が出てくる可能性が高く、PER・PBRは割安でも買いは入りにくいでしょう。
スルガ銀行2018年7月以降株価上昇・下落の可能性を日足チャートから分析まとめ
スルガ銀行の株主総会は予想通り、シェアハウス不正融資問題で株主からの不満が続出しました。まだ問題の決着はつかず、株価は年初から6割近く下落しているので当然の反応と言えるでしょう。
今後金融庁からの行政処分が出る可能性も高く、業績や株価にどこまで影響を与えるのかわかりません。引き続きスルガ銀行のニュースには注目していきたいと思います。
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