4837 シダックスがカラオケ事業からの撤退を発表しました。
ここでは撤退の理由などの詳細、業績や株価への影響をみていきたいと思います。
目次
シダックス・コミュニティー株式をカラオケ館運営B&Vに売却。その理由、金額、時期などの詳細内容とは?赤字で債務超過のため、単独での立て直しは困難?
シダックスは2018年5月30日、カラオケ館を運営するB&Vと資本業務提携、及びシダックスグループでカラオケ事業を運営する100%子会社、シダックス・コミュニティーの株式81%とシダックスが有する債券をB&Vに譲渡すると発表しました。
シダックス・コミュニティーの2018年3月期決算は、当期純利益が▲24億円、純資産が▲33億円と債務超過に陥っており、シダックス単独での立て直しは難しいと判断したと思われます。
売却金額は非公表で、2018年6月7日付けで譲渡を完了する予定となっています。
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シダックス、カラオケ事業撤退に伴う業績や決算への影響は?優先株発行の目的とは?株主優待はどうなるのか?
シダックス・コミュニティーの株式及び債権の譲渡により、シダックスは特別損失を計上する予定ですが、金額は現在精査中で、確定次第発表する予定となっています。
またこれにあわせて2018年7月中に25億円の優先株を発行し、運転資金に充当します。
今後もシダックスは19%の株式を保有し、B&Vと協力しながらカラオケ事業に関わっていく方針です。
シダックスの株主優待については、2018年5月31日のニュースリリースで、引き続き「レストランカラオケ・シダックス」店舗で使用できることを発表しています。
⇒【売上総利益率、売上高営業利益率、売上高経常利益率を解説】
シダックス、カラオケ事業撤退へ。株価への影響や値動きとは?株主優待への懸念や優先株発行による希薄化から大幅安。
シダックスがカラオケ事業撤退を発表した翌日の2018年5月31日の株価は、前日比▲34円(▲7.4%)の423円で引け、一時410円の安値を付けました。
以下はシダックスの日足チャートです。
3本の移動平均線も下向きとなっていることから下降トレンドとなっていた中、今回のニュースで5月17日安値446円を一気に下抜けし、年初来安値を更新しています。
今後も安値を探る展開になると思いますが、日足チャートからは下値の目途が無く、どこまで下落するか読みにくい状態です。
以下はシダックスの週足チャートです。
2016年9月2日安値401円、2017年4月14日安値411円と、400円近辺にレジスタンスがありますので、ここを維持できるか注目です。
ここを下抜けすると更に下落が加速する可能性があります。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
まとめ
引き続きB&Vと連携しながらシダックスはカラオケ事業は継続していくものの、今回のニュースに株式市場はネガティブに反応しています。
週足レベルでは400円近辺が節目となりますので、ここを維持できるか注目です。
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